日本給食品連合会が講演と懇親会開く “女性を味方にした労働環境へ改善を”
日本給食品連合会(日給連、野口昌孝会長)は11月21日、講演会ならびに懇親会を都内のホテルで開催した。『女性を味方に売上アップ』女性から女性社員まで~」をテーマに、オフィスatの阿部博美専務取締役が講演。女性の視点や考え方が男性とは大きく異なり、その違いを認識することで女性のパワーを取り込み、業務遂行がスムーズに行くと分析し期待した。
情報交換会で、野口会長は「本日の講演から、女性の持つ視点の違いを知って様々反省し、また女性は常に自分から見る考え方で動くという点を持っていることに安心した。さて、本日の情報事業委員会で来期上期の選定品5アイテムが決定した。昨今は何でもすぐ盛り上がってさっと覚める傾向が強いが、日給連の場合はじわじわと時には2年をかけて商品を伸ばす力もある。会員一同頑張るのでご協力を」とあいさつした。
農林水産省食料産業局食品流通課の平野靖幸課長補佐は「高齢者食の潜在的ニーズの高まりに関連商品の充実に期待。人手不足は深刻で、他にも軽減税率など様々な動きを情報提供していく」と祝辞を述べた。乾杯を特別会員理事の六甲バターの三宅宏和社長が行い、「女性が社会進出し、働く人の多様性に合わせた取り組みが大事。高いハードルだが、食に関する日本の食文化を皆と一緒に創っていきたい」と述べた。
中締めは、特別会員理事のニチレイフーズ大櫛顕也社長が行い、「世界各国の男女格差の指数で日本は100位以内に入ったことがない。労働にも『市場労働』と『ケア労働』の2つがある。ケア労働とは家事や育児などで、無償なのにこれがないと社会は成り立たない。これから男女がどう分担していくか、ケア労働に対する考え方を変えていく必要がある」と述べ締めくくった。
〈食品産業新聞2017年12月4日付より〉