シダックスがユニゾン・キャピタルと資本業務提携、65億円調達で再成長を目指す
外食・給食などの事業を展開するシダックスは去る5月17日、独立系の投資ファンド、ユニゾン・キャピタルと資本業務提携を行ったと発表した。第三者割当増資を行い、財務体質を改善するとともに給食事業を中心に事業の立て直しを図る。
同日に開催した発表会で、シダックスの山本大介経営企画本部長は、提携の主旨を「共に企業価値向上を目指す戦略的パートナーシップ」と説明。優先株式による65億円の資本増強を図るとともに、ユニゾン・キャピタルから取締役2名の派遣を受ける。また、両社で協力してグループ横断的なリソース調達の判断を行う場を設置する。
シダックスの志太勤一会長兼社長は「シダックスの最大の財産は人であるという強固な信念を共有し、Re-growth(再成長)を実現するために、ユニゾン・キャピタルの幅広い知見・ノウハウを活用して、企業法人向け、自治体向けのトータルアウトソーシング事業を力強く進めていきたい」と話した。
ユニゾン・キャピタルは1998年に独立系の投資会社として創業。あきんどスシローやドラッグイレブンなど外食企業を含む34社(合計企業価値8,000億円超)に投資実績がある。
ユニゾン・キャピタルの川﨑達生代表取締役は、「我々はパートナーとして、役員派遣による経営参画だけでなく、シダックスの将来の成長に向けて、いろいろな支援を行う。今までに培った知見をフル動員し、シダックスと手を取り合い、成長を確実なものにしたい」としている。