魚国総本社 「みらいの給食週間」初開催、子どもたちにSDGs伝える
魚国総本社は9月25〜30日にかけて、SDGsについて分かりやすく、楽しく伝える食育イベント「かいじゅうステップ SDGs大作戦 みらいの給食週間」を開催した。円谷プロダクションと消費者庁との協働企画で、ANAフーズ、九鬼産業、JR西日本イノベーションズが協賛した。
次世代を生きる子どもたちにとって、「SDGsが当たり前」となるように、国連でSDGsが採択された9月25日を含む一週間を「みらいの給食週間」と定め、食品ロスについての絵本の読み聞かせや、地産地消の食材を使った給食の提供、食育動画コンテンツの公開などを実施。関西エリアの保育園・幼稚園の約2万人の子どもたちが参加した。
9月25日には、大阪府堺市立ビッグバンで絵本「かいじゅうステップ SDGs大作戦 たべものかいじゅうあらわる!?」の読み聞かせ会を開催した。絵本には、みんなで好きな食べものを持ち寄って、お祭りを楽しむかいじゅうたちが登場。あとには、採りすぎた野菜や果物、作りすぎた料理、食べ残しの山が描かれ、食べ物を大切にしないと、恐いかいじゅうがやってくるかも、と食品ロスの削減を啓発する内容となっている。
読み聞かせ動画はウルトラマン公式YouTubeチャンネルで視聴可能。絵本の一般販売はしていないが、幼稚園・保育園・児童館など子どもたちが集まる教育・保育施設であれば、11月25日までの申し込みに限り、1施設あたり2冊まで贈呈(別途送料)。予定数に達し次第終了となる。なお、絵本の電子版は消費者庁WEBサイトで閲覧可能だ。
また、会期中の平日には、日替わりでSDGsをテーマにした特別給食メニューを提供した。世界の豊かな自然とそこで働く人の暮らしを守るフェアトレード食材や、環境負荷の削減に役立つとされる大豆ミート、陸上養殖の魚、地産地消の野菜などを使用。食事内容はYouTube(「かいじゅうステップ SDGs大作戦 みらいの給食週間」2万人の子どもたちが参加!)でも一般公開している。
〈バナナ特別給食で学ぶSDGs〉
例えば、9月28日のメニュー「バナナパフェとセサミクッキー」には、田辺農園バナナを提供。
田辺農園バナナは、世界有数のバナナ輸出国である南米エクアドルで生産され、規格外のバナナを廃棄せず、堆肥とする土づくりや水、栽培、収穫、そして従業員の暮らしにもこだわり、大切に育てられているバナナ。
子どもたちは、自然も、働く人々も守る、田辺農園からのビデオメッセージの上映と、先生方から田辺農園が貢献するSDGsについて解説を受けた後で、「バナナパフェとセサミクッキー」を食べ、おいしく、楽しく、SDGsについて学んだ。
メニューが提供された大阪府堺市・幼保連携型認定こども園 東百舌鳥保育園の木村園長は、「バナナは子どもたちにとって身近な果物で人気のある果物のひとつである。しかし、バナナの栽培や収穫は、日本ではなかなか見ることのできない光景で、バナナが大好きな子どもたちの心に響いたと思う。レインフォレスト・アライアンス認証など、子どもたちには難しい内容もあったが、少しでもSDGsについて知ろうとするきっかけになれば」とコメントした。