「心に残る給食の思い出」作文コンクール、給食の食品ロス削減に取り組む作品が文部科学大臣賞に/日本給食サービス協会
日本給食サービス協会は11月20日、第10回「心に残る給食の思い出」作文コンクールの入賞作品を発表した。今年の応募総数は692作品。
文部科学大臣賞「たくさんの人達への恩返し」は、給食に食わず嫌いを直してもらった恩返しとして食品ロス削減に取り組む作品。栄養士の先生に食品ロスの原因や問題を聞き取り、どうすれば無理せず減らせるかを話し合い、食べる時間を増やしたり、各自が食べられるだけ給食の量を調整したりと、クラスの給食のルールを決め対策を実行。学年で食品ロスを5キロ以上も削減した。「食缶から残った給食が減れば、調理員の人達や農家、酪農家、漁師などたくさんの人達に本当の恩返しができるはずだ」と、給食を残さず食べることの大切さを語る。
農林水産大臣賞「味噌が教えてくれたもの」は、みそ工場の見学を通じて、おいしさの工夫や苦労、地産地消の意義を学び、給食で地域の料理を伝えることの大切さを訴える作品。
「給食のみそ汁を通して、給食が届くまでに、農家や味噌職人、給食センター、配送業者の方々等、多くの人々が関わっている事が分かった。私は、色々な人が思いを込めて作ってくれた給食を、感謝しながらいただきたいと思う」と綴っている。
その他、入賞作品には、給食完食チャレンジに取り組む作品や、給食委員になって給食の大切さ、楽しさを伝える作品、アレルギーがある児童がみんなと同じ給食を食べたときの喜びと感謝を表現する作品などが選ばれた。
協会は12月9日、都内で表彰式・祝賀パーティーを開催する。