ソシオークグループのあしたばマインド、保育園の栄養士・保育士が作成した食育絵本「やっぱり あさごはん」発刊
給食提供などを手がけるソシオークグループで、保育園の運営を行うあしたばマインドが4月22日に食育絵本「やっぱり あさごはん」を発刊した。普段から子どもたちと接してきた明日葉保育園の保育士と栄養士が執筆・作画を担当したことが特徴で、現場目線を意識した絵本だという。
対象年齢の目安は2歳からで、朝ごはんの大切さと楽しさがテーマ。作中には給食で提供する食材を中心に作成した同保育園の食育キャラクター「みらいエナジー」たちが登場する。
ストーリーは、主人公が眠りについたところからはじまる。主人公は夢の中で、いちごの妖精「いちごちゃん」とはぐれてしまった「とまとちゃん」を探す旅の中で、「みらいエナジー」たちと出会う。夢から覚めた主人公が朝食を目にするところで、物語は終わる。
絵本では、子ども目線に立った「気づき」を意識して、夢に出てくる公園の遊具が食べ物になっているなど、小さなこだわりポイントを散りばめている。その他にも、「こういうページならば読むだけではなくて、こどもと一緒に話題が広げられる」など、現場の経験も絵本に反映した。
同社は「『早寝早起き朝ごはん』という生活リズムを大切にしてほしい。寝る前などに朝食を楽しみにする一助として読んでほしい一冊だ」とコメントしている。
食育は給食現場と無縁ではない。『令和4年度食育推進施策』には、家庭での食育とともに幼児期から高等教育まで切れ目のない食育を実施する必要性が盛り込まれており、「やっぱり あさごはん」は幼児期における食育を担っている。
その他にも、食育を実施する役割がある給食現場が朝食摂取を促した事例はある。農林水産省が2023年に発出した『令和4年度食育推進施策』によると、大阪府羽曳野市立高鷲南中学校は、全学年を対象とした「朝ごはん学習」とともに、「朝ごはんレシピブック」の作成などで、朝食の大切さを伝えている。