オイシックス・ラ・大地とシダックス、社員食堂や病院・介護施設向けにミールキットの活用促進
オイシックス・ラ・大地とシダックスは10月16日、給食事業新プロダクト発表会・試食会を開催。社員食堂や病院・介護施設向け新メニューを紹介し、今後の方針などを示した。
オイシックス・ラ・大地は、会員制宅配サービス「Oisix」で食材とレシピが一体となったミールキットを2000種類以上展開している。今後、シダックスグループが運営する社員食堂や病院・介護施設に向けて、業務用ミールキットの導入を進めていく。
発表会・試食会で、オイシックス・ラ・大地の堤祐輔取締役は「当社は、BtoC領域でミールキットの提供を通して、“プレミアム時短”の価値を創出してきた」と語ったのち「社員食堂や病院・介護施設の給食などのBtoB領域でも、人手不足の解消と付加価値向上を実現する“プレミアム時短”の価値を提供していきたい」と述べた。
社員食堂では、会員制宅配サービス「Oisix」のオリジナルメニューを、業務用ミールキットに変えて提供していく。
社員食堂向けの新メニューとして、「5種野菜のジューシー油淋鶏、アップサイクルネギソースがけ」「2種のソースで味わうハンバーグ」「グリル野菜とケールの唐揚げサラダ、季節のフルーツ添え」の3品を紹介した。
今後のメニュー展開では次の4点に注力する。
1つ目は、「Oisix」の人気メニューを積極的に展開すること。これまでの給食にはなかった特別メニューの導入で他社との差別化を図る。
2つ目は、有名店とのコラボメニューを展開すること。非日常感の演出で喫食者が満足できる給食とする。
3つ目は、イベント・パーティーメニューを提供すること。ケータリングを事業とするグループ会社との協業で、社員同士が交流する機会を積極的に提供する。
4つ目は、ウェルネスメニューを提供することで、食事を通して、喫食者の健康に寄与する。
一方、病院・介護施設向けの給食では、おやつやスムージーなどの提供で他社が運営する施設との差別化を図りながら、高齢者向けの業務用ミールキットを提供する。
病院・介護施設向けの新メニューとして、「旨み引き立つ牛丼」「彩野菜の豆腐チャンプルー」「ゆず香る、すけそうだらときのこの幽庵焼き風」の3品を紹介した。
今後のメニュー展開では次の4点に注力する。
1つ目は、高齢者向けミールキットを提供すること。Oisixの生野菜の使用や彩りを意識したメニューの提供で、差別化を図るという。
2つ目は、イベントや行事食を展開すること。「Oisix」の付加価値が高い商品を使用し、献立の中でメリハリがつくメニューで、付加価値の向上を目指す。
3つ目は、オリジナルスムージーを提供すること。摂食嚥下障害などの理由で生野菜の摂取が難しい高齢者でも、食物繊維やビタミンが摂取できるようにする。
4つ目は、和洋折衷デザートを展開すること。目で楽しめるおやつを提供しながら、Oisixのおいしいフルーツの提供も視野に入れる。