オイシックス、「すくすくOisix」を改良した新サービスを開始

「ミールキット新モデル」(上)と調理例(下)

オイシックス・ラ・大地とシダックスフードサービスは2月3日から、保育施設向け給食事業「すくすくOisix」を改良した新サービスを提供する。従来のミールキットを改良した「ミールキット新モデル」と、食材発注の新システムで、調理・作業時間の短縮と人件費の削減などを図る。

「ミールキット新モデル」では、成形・焼成済みのハンバーグを提供するなど調理済みの冷凍加工品の導入で、さらなる調理時間の短縮につなげる。また、ミールキットに含まれるカット野菜の比率を、従来40%から100%と日によってばらつきがあったところを、常時80%以上に統一。これまで皮付きの状態で届けていたジャガイモを皮むきとハーフカットをした状態で提供するなどの変更を行った。その他には、ホットケーキなど調理に時間がかかるおやつも、調理済みの状態で提供する。

これらの改良の結果、80人規模の保育施設で3名の調理従事者がいる場合、50%(従来は30%)の調理時間短縮と、22%(従来は18%)の人件費・食材費の削減が望めるという。

また、食材発注の新システムには、「献立再編集機能」を実装した。従来のシステムでは、特別食やアレルギー対応食などミールキットからアレンジした献立を提供する場合、栄養計算や帳票の作成などの事務作業が発生していた。「献立再編集機能」はこれらの事務作業を全て自動化することにより、さらなる時間短縮につなげる。

1月29日に開催された会見で、オイシックス・ラ・大地の清水崇司本部長は「保育施設では、栄養士・調理師をはじめとする慢性的な人手不足と食材費の高騰が課題となっている。また、子どもの出生数の減少で、定員割れなどが見込まれており、保育の質向上が必要となる」と課題を語ったのち、「『ミールキット新モデル』と新システムの導入で、さらなる時間短縮と人件費の削減に貢献していきたい」とアピールした。

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