ロイヤルホストが「獺祭」初導入、18年冬の“季節のご馳走”テーマは「食べてつながる日本」
「黒毛和牛ZEN 和牛ステーキご飯&海老と帆立のあつあつグリル(小)」
発売を前にこのほど実施した試食会で佐々木徳久社長は、「忙しい中、簡単に済ませたいと考える食事を簡略化する流れと、しっかりと食事を楽しみたいと考える2極化が今後も進む見込みだ。当社はIT投資など従業員の働き方改革と生産性向上に向けた取り組みを実施する一方、レストランとして、原点通りおいしい料理と居心地の良いサービス・空間の提供を実施していく」と話した。
〈一品につき10円を被災地の復旧・復興に〉
「季節のご馳走」フェアは13年冬から開始した日本各地の魅力ある地元食材を料理で紹介する「Good JAPAN」シリーズを継いだもの。今回は、「食べてつながる日本」をテーマに掲げ、特定の地域にこだわらず全国の食材を使用したメニューを紹介することで、近年相次いでいる自然災害により被災した日本各地の復旧・復興を応援する思いを込めた。「食べてつながる日本」マークのついた商品を注文すると、一品につき10円を、日本赤十字社などを通して被災地の復旧・復興のために寄付する。
「黒毛和牛ZEN 和牛ステーキご飯&海老と帆立のあつあつグリル(小)」は、柔らかくジューシーな黒毛和牛の味わいを堪能できるステーキご飯に、北海道猿払産の帆立を使用したグリルと、鹿児島県産のさつま芋・長島紅美人で作られたスイートポテトをセットにした贅沢な御膳。
その他、「国産真鯛ZEN 真鯛・いくら・かにの和風ピラフ&海老と帆立のあつあつグリル(小)」(2678円)、「黒毛和牛のしぐれ煮とアンガスサーロインステーキ重」(1922円)などを提供する。
上段=「国産真鯛ZEN 真鯛・いくら・かにの和風ピラフ&海老と帆立のあつあつグリル(小)」「黒毛和牛のしぐれ煮とアンガスサーロインステーキ丼」、下段=「海老と帆立のあつあつグリル~温野菜添え~」「ロイヤルアンガスサーロインステーキ」
また同フェアに合わせ、旭酒造(山口県岩国市)が醸造する日本酒「獺祭」を初めて導入。フェアの食材を探す視察の際、佐々木社長と商品戦略部長が現地を訪れ、豪雨での生々しい被害が残る状況の中、再開に向けて懸命に努力する旭酒造の真摯な企業姿勢に共感し、販売に至ったという。米を磨き中心部の39%だけで製造した澄んだ味わいが特徴の「純米大吟醸 磨き三割九分」(180ml、842円)を発売。出荷から一貫した冷蔵流通で各店舗へと届け、華やかな香りが広がるワイングラスで提供する。
酒類は「獺祭」のほかにシャトー・メルシャン「〈赤〉 Aiakane 藍茜」「〈白〉 Moegi 萌黄」を提供
〈食品産業新聞 2018年11月26日付より〉