スターバックスが「リユーザブルカップ」限定発売、使い捨てプラスチック削減へキャンペーン

スターバックス「リユーザブルカップ473ml」
〈神奈川県の店舗でスタート、動向を見て他エリアも検討〉
スターバックス コーヒー ジャパンは、繰り返し使える「リユーザブルカップ473ml」と「リユーザブルストロー」を神奈川県内の店舗(一部除く)で4月22日から5月31日まで限定販売する(無くなり次第終了)。同社が店舗で「リユーザブルカップ」を販売するのは日本で初めて。神奈川県内限定でスタートするが、利用者の動向を見ながら他エリアへの展開も検討していくという。持続可能な未来のために今すぐできることとして、マイタンブラーやマイカップ持参でドリンクを楽しむスタイルの提案をいっそう強化する考えだ。

この「リユーザブルカップ」は、容量473mlでグランデサイズにも対応できる。スターバックスの象徴といえる緑のサイレンロゴを配した、白いペーパーカップのデザイン。ポリプロピレン製の樹脂でできている。紙製のカップより耐久性があるため、繰り返し使用でき、通常のプラスチック製タンブラーよりも薄く軽いため、気兼ねなく持ち歩ける。価格は気軽に試せる200円(税抜)。

また、同時に販売される「リユーザブルストロー&シリコンバッグ」は、シリコン製で、繰り返し洗って使うことができ、使い捨てプラスチックの削減につながるもの。専用の洗浄ブラシも付いている。価格は1500円(税抜)。

スターバックス「リユーザブルストロー&シリコンバッグ」

スターバックス「リユーザブルストロー&シリコンバッグ」

同社は、これまでも再利用可能なカップやタンブラーをスターバックス店舗へ持っていくと、環境に配慮し、使い捨てカップ削減に協力してくれたお礼として20円の値引きを実施していた。現在では、年間約600万個(17年度)のマイカップやタンブラーが日本全国の店舗で利用されているという。
 
「リユーザブルカップ」と「リユーザブルストロー」の店頭販売を開始することで、「一人でも多くのお客様が、より気軽にカップやストローを持参し、リユースアクションにご参加していただきたい」(同社)としている。
 
今回の取り組みは、同社が地球の持続可能性に取り組む「Reuse & Respect」サステナビリティプロジェクトの一環。また、地球環境について考え、行動する日である「アースデイ」の4月22日から、使い捨てプラスチック削減啓発のためのキャンペーンをスタートする。
 
4月22日~24日の3日間は、全国のスターバックス店頭のチョークボードとパートナーが身に着けるバッジで、それぞれの店舗やパートナーのタンブラーへの思いやストーリーを紹介。また、同社の公式SNSでも、利用者愛用のタンブラーの利用シーンやストーリーの投稿を促して、行動の輪を広げていく。
 
同社によれば、世界では毎年推定6000億を超える紙製やプラスチック製の使い捨てカップが使用されており、スターバックスはその約1%を占めるという。14年からスターバックスは、この「リユーザブルカップ」を北米やイギリスで導入し、今まで2500万個以上を販売してきた。同社は「このような選択肢ができることにより、リユースの環境が整い、動きが広がることは、廃棄物量の削減となり、地球環境の負荷を減らすことにつながる」としている。