モスバーガー「海老天七味マヨ」は“音までおいしい”ハンバーガー? 音響学のプロが検証
“MOS JAPAN PRIDE”は、「日本で生まれ、日本で育ってきたハンバーガーチェーンであるモスバーガーだからこそできるオリジナリティのある商品を展開するシリーズ」。第1弾商品の「海老天七味マヨ」は、代表的な日本料理“海老の天ぷら”をメインとし、みずみずしいトマトの酸味、ピリッとした七味マヨソースの辛味が効いたハンバーガー。グリーンリーフの上に、ゆず風味の天つゆ風タレに漬けた海老の天ぷら2本をのせ、特製の七味マヨソースをかけ、輪切りのトマトと一緒にバンズ(パン)で挟んだ。
海老の天ぷらは、天つゆ風タレに漬けた後も“ざくりざくり”とした食感が残るように、工場で1本1本手作業で揚げている。七味マヨソースは、カツオや昆布の風味に、塩麹、白醤油など和の食材を加え、山椒のピリッとした辛さと爽やかな香りが特徴の「七味家本舗」(京都・清水寺参道)の七味を使用、キレのある味わいにした。
モスフードサービスは「海老天七味マヨ」について、「ざくりざくりとした心地よい咀嚼(そしゃく)音とクリスピーな食感が楽しめる“音までおいしいハンバーガー”」だと説明。近年YouTubeを中心としてASMR(Autonomous Sensory Meridian Response。聴覚などへの刺激によって人が感じる、心地よい反応や感覚のこと)が話題となっていることなどを背景に、同社は音響のプロである「日本音響研究所」協力のもと、「海老天七味マヨ」をかじった時の音の心地よさについて検証した。
日本音響研究所協力のもと、「海老天七味マヨ」の“音”について検証
〈「海老天七味マヨ」と普通の天ぷらの音の違い〉
「市販の海老の天ぷら」と「海老天七味マヨ」の音をスペクトログラム(複合信号を窓関数に通して、周波数スペクトルを計算した結果)で検証したところ、「市販の海老の天ぷら」をかじった際の衝撃音が15回程度であったことに対し、「海老天七味マヨ」は約2倍の30回以上の衝撃音を記録。また、その周波数帯は人間の聴覚が最も敏感である 2,000Hz程度から、20,000Hz以上の超音波領域まで幅広く分布しており、聞き取りやすい中にも迫力のある濁音のような音を発しやすい特徴が明らかになった。“サクッ”ではなく、“ザクッ”という音に近く、この衣の音に続いてプリっとした海老を噛み切る音が加わり、“ざくり、ざくり“という食感の音を生み出しているという。
「市販の海老の天ぷら」(左)と「海老天七味マヨ」(右)をかじった音の比較
日本音響研究所の鈴木創所長は、検証結果について、「“海老天七味マヨ”の海老天は重厚感のある音で体全体に音が響き渡るような音の特性を持っています。衣が幾重にも咲いているので、かんだ時に生じる“破壊音”が多重に起こり、この音が食べる時により分厚く、ボリューム感を感じさせ、味覚だけでなく満腹感まで刺激してくれるような音の構成になっています。迫力ある食感は脳への刺激が強く記憶との連動がなされやすいので、昨今話題のASMR効果はもちろん、おいしい味の記憶と音が連動し体全体で“海老天七味マヨ”の味わいを楽しむことができると言えそうです」とコメントしている。
〈同時発売「ジャンボメンチ」は“モス史上最大級”の牛メンチカツを使用〉
なお、「海老天七味マヨ」と同時発売の「ジャンボメンチ」(税別334円)は、“モス史上最大級”の大きさの牛メンチカツ(揚げ前比較で、定番品「ロースカツバーガー」のロースカツの約1.6倍の重量)に、千切りキャベツをたっぷりとのせ、モスオリジナルのカツソースをかけて、バンズで挟んだボリュームたっぷりのハンバーガー。メンチカツは、牛バラ肉や牛モモ肉などをあわせ約9.5mmもの大きさで粗挽きにすることで、食べ応えのある牛肉の食感を引き出し、玉ねぎの甘みと、塩や黒胡椒でシンプルな味付けをし、隠し味として醤油を加えてバランスよくまとめている。
モスバーガー「ジャンボメンチ」