フードデリバリーに広がる“非接触”配達、ドミノピザ・ピザハットやマクドナルドが実施
小中高等学校などの全国一斉休校もあり、毎日の食事の用意に悩んでいる家庭も多い中、「餃子の王将」や「吉野家」「和食さと」などの外食チェーンや「カラオケパセラ」は、テイクアウト商品の割引提供や子ども向け特価メニューの販売を実施し、家庭の助けになるよう努めている。
一方で、フードデリバリーには直接手渡しをしない“非接触”サービスがじわじわと広がっている。
ピザチェーンでは、ドミノ・ピザが3月6日から「あんしん受取サービス」を開始し、ピザハットも3月12日から「ピザ置き渡しサービス」(置きピザ)を展開。ハンバーガーチェーンでは、マクドナルドが3月11日から“マックデリバリー”で「非接触デリバリーサービス」を実施している。
ピザハットの「ピザ置き渡しサービス」(置きピザ)
これら3社のサービスはおおむね近い内容で、配達員が袋に入った商品を玄関先などに置いた後に“2m以上”離れ、利用客の受け取りを確認するというもの。
現時点ではいずれも公式サイトや公式アプリからの注文限定で、Uber Eats(ウーバーイーツ)など他社のデリバリーサービスによる注文を対象としていない。また、注文の際に“非接触”サービスを指定しなければ、通常どおり手渡しとなる。
ドミノピザ「あんしん受取サービス」利用手順
食品産業新聞社ではこれまで、これらの“非接触”サービスをWEBで紹介してきたが、読んだ人からは「抵抗を感じる」という声がある一方、「配達員と利用者、双方のリスク回避になる」など、前向きな評価も多く見られた。国民の多くが感染症に不安を感じている中、一定の“安心”獲得にはつながっているようだ。“コロナ不安”が続く限り、この動きは今後、さらに広がっていくのではないだろうか。