無添くら寿司“想定外”の平日最高売上を達成、「鬼滅の刃」コラボが奏功、テイクアウト需要の増加も

くら寿司×「鬼滅の刃」コラボキャンペーン オリジナルクリアファイル
回転寿司チェーン「無添くら寿司」を展開するくら寿司株式会社は、「鬼滅の刃」コラボキャンペーン初日に当たる6月12日、平日として過去最高の全店売上高を達成した。

くら寿司の全店売上高は2020年に入って以降、1~2月は好調に推移していたが、3月は前年同月比89.7%、4月は54.7%、5月は84.5%と、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響を大きく受けてきた。緊急事態宣言も5月末で解除され、反転攻勢に向けて幸先の良いスタートとなった形だ。

今回くら寿司がコラボしているTVアニメ「鬼滅の刃」は、「週刊少年ジャンプ」で2016年から連載開始した漫画「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴著)を原作とする人気作品。人と鬼との切ない物語に鬼気迫る剣戟、時折コミカルに描かれるキャラクターたちが人気を呼び、2020年10月16日には劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」の公開が予定されている。子どもから大人まで幅広い世代で人気があり、「回転寿司に関する消費者実態調査2020」(マルハニチロ調べ)によると、「回転寿司店とコラボしてほしいと思うアニメ」第1位に選ばれているという。

キャンペーンは、くら寿司アプリ会員とSNS(Facebook、Twitter)フォロワー限定で、持ち帰りを含む税込2,000円以上購入した人を対象とし、先着順に1会計1枚、選んだオリジナルクリアファイルをプレゼントするもの。6月12日からの第1弾では、すでに予定数量の20万枚を配布終了。6月19日からの第2弾でも20万枚の配布を予定している。

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くら寿司の広報担当は食品産業新聞社の取材に、今回の「鬼滅の刃」キャンペーンについては「予想をはるかに超える反響」があり、過去最高売上は想定外だったとした。一方で、緊急事態宣言の解除以降は、一部で時短営業を行いながらも、売上は平常に戻りつつあった。外出自粛を機にテイクアウト需要が伸びたことや、店舗内の座席・テーブル間の仕切り板や「防菌寿司カバー」などの感染症対策について周知できていたことから、顧客に安心して利用してもらえたことも大きかったのではないかという。

くら寿司の広報担当は、「キャンペーンがきっかけで、外食の利用に踏み切れたという声もいただいています。これを機に継続して利用していただければ」などとしている。