出前館の加盟店が3万店舗突破、新型コロナ影響やシェアリングデリバリー拡大を背景に
「出前館」は、自宅やオフィスで食事をする際に、多彩なジャンルから食事を注文でき、最短20分で配達する出前サービスを運営している。
もともとは宅配ピザ・宅配寿司など宅配専門店を多く取り揃えていたが、近年は店舗に代わって配達を行う「シェアリングデリバリー」を拡大している。これにより、ファストフードや弁当・ラーメンなどの日常食から、こだわりの料亭やレストランなど地元の店舗まで、幅拡いラインアップを取り揃えている。加盟店舗数は、この1年間で1万店舗以上増加し、7月に3万店舗を突破した。
加盟店が増加した背景には、新型コロナウイルスの影響や「シェアリングデリバリー」の拡大が挙げられるという。4月から、コロナの影響を受ける飲食店が新たに出前を始めやすいよう、手数料の助成を開始したことで加盟店の増加が加速した。また、シェアリングデリバリー拠点も拡大している。6月に沖縄・鹿児島、7月に新潟・愛媛、8月に長崎・岡山・宮崎へ新たに展開し、現在、1都1道2府20県に拡がっている。
出前館は、「今後も多様化するライフスタイルに寄り添い、地域密着型の食のインフラサービスを目指す。豊富なラインナップから美味しい料理が選べて、手軽に注文できる出前サービスを提供できるよう、サービスの向上を図っていく」としている。
なお、出前館では、新型コロナウイルス感染症対策の観点から、配達員や配達備品などの衛生管理徹底を図るとともに、利用客の希望に沿って商品を届け先の玄関前に置く「置き配」や、「キャッシュレス決済」「非接触のお届けのご指定」を推奨している。