「鬼滅の刃」コラボがもたらす好影響、くら寿司やローソンで奏功、銀だこ・ロッテ・ダイドーも続くか
「銀だこ」のキャンペーンは9月8日から12月7日まで“日本一アツアツの鬼退治!”をキャッチコピーに展開するもので、オリジナルデザインのカード付き「コラボたこ焼(8個入り)」や、クリアファイル付き「だんらんパック(24個入り)」を店舗で販売するほか、特設サイトではグッズ詰め合わせ「鬼滅袋」を販売。また、LINEやTwitterではプレゼントキャンペーンを実施する。
TVアニメ「鬼滅の刃」は、「週刊少年ジャンプ」で2016年から連載開始した漫画「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴著)を原作とする人気作品。TVアニメ“竈門炭治郎 立志編”の放映は2019年9月に終了しており、漫画連載も2020年5月に完結したが、いまだ関連商品の需要は大きいと見え、SNSでは発売直後から入手難の状況が伝えられるコラボ商品も多い。
これまでに、「無添くら寿司」や「道とん堀」「セガのたい焼き」などの外食チェーン、「ドデカミン」や「アリナミン」「伊右衛門特茶」などの飲料、菓子では「ベビースター」「シゲキックス」「コロロ」「ぷっちょ」など、外食・食品関連でも多数のコラボ商品やキャンペーンが展開され、店舗への動員や売上の向上につながっている。
なかでも、「無添くら寿司」は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が明けて間もない6月12日、特製クリアファイルを先着順でプレゼントする「鬼滅の刃」コラボキャンペーンを開始し、初日に平日として過去最高の全店売上高を達成。
無添くら寿司で配布された鬼滅の刃デザインのクリアファイル
また、ローソンでも、6月2日に発売した「鬼滅の刃」タイアップ食品「炭治郎の漆黒炒飯風おにぎり」が約30品あるおにぎりの中で、発売から6日間連続で販売数1位を獲得。同様に「禰豆子の竹パン」も約90品あるベーカリーの中で発売から9日間連続1位となった。ローソンで最も売れる「手巻おにぎり シーチキンマヨネーズ」以外のおにぎりが1位となったのは、過去20年ほどの間では、2018年に話題となった「悪魔のおにぎり」に続き2品目だという。
ローソンで6日連続販売数1位を獲得した「炭治郎の漆黒炒飯風おにぎり」
「鬼滅の刃」関連の食品はこの先も、「鬼滅の刃 名場面回顧カードチョコスナック」(8月24日発売予定)、「鬼滅の刃 禰豆子のチョコバー」(9月発売予定)など、おまけ付きの菓子がバンダイから発売されるほか、9月1日からはロッテチューインガムで「禰豆子の竹筒風ガムケース」などの賞品が当たるプレゼントキャンペーン開催、10月5日からは缶コーヒー「ダイドーブレンド」で「鬼滅の刃」コラボ缶の発売が予定されている。
ロッテのキャンペーン賞品「鬼滅の刃オリジナルボトルガムホルダー&禰豆子の竹筒風ガムケース」
「鬼滅の刃」×「ダイドーブレンド」コラボ缶
映画「鬼滅の刃 無限列車編」の公開が10月に予定されていることや、コミックスの未発売分が残されていることを考えれば、「鬼滅の刃」の人気はまだ続いていくものと予想される。「鬼滅の刃」が外食・食品業界にもたらす影響は、さらに拡大していきそうだ。