「鬼滅の刃」コラボが後押し、銀だこ売上が9か月ぶり100%超/2020年10月既存店売上高
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛などの影響を受けて苦戦が続いていたが、10月の既存店売上高は108.8%、全店売上高は108.4%。既存店客数も99.3%と、ほぼ前年並みの水準に回復している。
築地銀だこの広報によると、「最近の業績は回復傾向にあったが、『鬼滅の刃(きめつのやいば)』キャンペーンが最後の後押しになった」という。
「鬼滅の刃」は「週刊少年ジャンプ」に連載された吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)氏の漫画を原作とする人気TVアニメ。10月16日に公開された映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、公開3日で観客動員数342万人、興行収入46億を突破し、平日・土日ぞれぞれにおける国内公開映画の観客動員・興行収入で歴代1位の記録を樹立。さらに、史上最短の公開10日で興行収入100億円を突破した。
築地銀だこでは、「鬼滅の刃」とのコラボキャンペーンを9月8日から開始し、オリジナルカード付き「コラボたこ焼(8個入り)」の販売や、「だんらんパック(24個入り)」購入者への鬼滅の刃クリアファイル配布、LINEやTwitterを通じた鬼滅の刃グッズのプレゼントキャンペーン、さらに、特設サイトでコラボグッズの詰め合わせ「鬼滅袋」などの通販を展開してきた。
鬼滅の刃×銀だこ コラボグッズ「鬼滅袋」(8800円コース)
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「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」公開日に発売したコラボたこ焼「禰豆子のご褒美チーズ明太子」は、発売当日から売り切れ店舗が続出するなど、映画への注目に伴い、キャンペーンの反響も大きなものとなり、業績向上に結びついたようだ。
鬼滅の刃×銀だこ 限定オリジナルカード付き「コラボたこ焼」
同時期に「鬼滅の刃」コラボキャンペーンを開始したくら寿司でも、9月の既存店売上高が前年同月比115.4%で7か月ぶりに100%を超え、10月は前年比126.1%と、さらに伸長している。
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は公開から24日の11月8日時点で興行収入200億円を突破し、観客動員数は1537万人。これまでの興収200億円到達の最短記録「千と千尋の神隠し」の59日の倍速を超えるペースだ。
くら寿司のキャンペーンは10月末で終了し、他の外食大手でも「鬼滅の刃」キャンペーンを実施していない中、築地銀だこの「鬼滅の刃」キャンペーン開催期間は12月7日まで。11月2日にはコラボたこ焼き第3弾「ぜったいうまい!煉獄ねぎチリ」を発売し、11月9日からは「だんらんパック」購入特典のクリアファイル第3弾を配布開始している。築地銀だこがさらに伸長するための条件は、整っているのではないだろうか。
鬼滅の刃×銀だこ「だんらんパック」購入特典のクリアファイル