ロッテリアが「クリームソーダ」出前、ゼラチン入り“とけにくいアイス”使用
「とけにくいアイス」はゼラチンを使用することで、冷凍庫から出して30分以内ならとけにくく、型崩れしないのが特徴。今回、メロンソーダ(炭酸飲料)の上に乗せるアイスとして採用されたことで、夏向けのデリバリーメニューへの活用が期待できる。
「出前クリームソーダ」は、メロンソーダの上に見た目にも鮮やかなさくらんぼとともにアイスがトッピングされ、清涼感あふれる色合いとなっている。価格は税込550円(出前館の最低注文金額は税込800円から)。
対象店舗は「出前館」の「シェアリングデリバリー」加盟のロッテリア16店舗=中野サンモール店、椎名町店、イオン練馬店、池袋東口店、田町芝浦店、東京オペラシティ店、護国寺店、渋谷道玄坂店、新宿中央通り店、原宿竹下通りイースト店、東急長原駅店瑞江サミットFS店、東武大山駅前FS店、BIGFUN平和島店。
業務用「とけにくいアイス ゆったりバニラ」は、アイスの種類別(乳成分量によって分けられる4つの種類)は「アイスミルク」で、カップ入り60ml、オープン価格。業務用商品のため、スーパーなど一般的な小売店での取り扱いはない。
ロッテ「とけにくいアイス ゆったりバニラ」(業務用)
「とけにくいアイス ゆったりバニラ」開発のそもそもの出発点は、老人ホーム内でも「冷たくておいしいアイスが食べたい」という入居者の声がきっかけ。一度に食事の配膳を行うことが多い老人ホームでは、デザートはプリンやゼリーのようないわゆる「とけない」デザートが主流で、アイスは不向きとされてきた。こうした状況を変えようと開発したのが「とけにくいアイス」で、現在、高齢者施設で導入されている。
2021年3~4月にかけての2週間、都内飲食店3店で「とけにくいアイス ゆったりバニラ」を使ったテイクアウトの肉料理(クリスピーチキンのアイス乗せ)、パン料理(フレンチトースト、ワッフル)を、テスト的に販売した。今回、店舗数が多いファストフードのデリバリー専用フロートメニューでも登場することで、「とけにくいアイス」の存在を知る人が増え、汎用性がさらに広がるものとみられる。