かっぱ寿司がシャリ全面改革、山形県産「はえぬき」単一使用へ、“回転寿司から脱却した品質”目指す
銘柄・産地・収穫時期などが異なる米を混ぜた「ブレンド米」の使用が一般的な回転寿司チェーンにおいて、ブランド米の単一使用は初めてだという。
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同日に開催した「かっぱ寿司 うまい!品質宣言発表会」で、100円回転寿司に期待する味を超える“業界一うまい寿司”を目指すとし、寿司の味を決めるシャリの全面改革に踏み切ったと明かした。
カッパ・クリエイトの田邊公己社長は、「はえぬき」の選定理由を「粒感の強さや一粒一粒のハリ、シャリロボットの圧力に負けない弾力、口の中でのほどけ感があり、アミロース保有量18%と寿司に最適なシャリの一つ」と説明。シャリを炊く上で大切な水加減や酢の打ち方、店舗オペレーションも見直し、「かっぱ寿司の本気シャリ」と名付けた。シャリだけの商品「本気シャリ」(3貫税込110円)も提供する。
かっぱ寿司「本気シャリ」
「はえぬき」を使った新たなシャリは、かっぱ寿司全店の全メニューで提供する。シャリの変更による価格改定はない。
なお、かっぱ寿司ではシャリ以外にも、のり、わさび、てんぷら粉、醤油の改良も実施した。
のりは、パリッとした歯ごたえと豊かな磯の香りが特徴の有明産を一部商品で採用。わさびは、香り高く辛みの中にも甘みがある本わさびの配合を増やした。
天ぷら粉は、選定した小麦粉をブレンドし、海鮮ネタをはじめとした素材のうまみを引き立てるため、ほんのりと塩味をきかせた。また、米粉を配合することでより軽やかに仕上げたという。
醤油は、西日本と東日本で異なる種類を導入しており、いずれも寿司が引き立つようリニューアルしたほか、新たにオリジナルのだし醤油もラインアップに加えた。
カッパ・クリエイト 田邊社長