「くら寿司 浅草ROX店」ドイツ建築デザインアワードで最高位受賞/「ICONIC AWARDS 2021」 インテリア部門
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同賞はドイツデザイン評議会「German Design Council」が主催する、世界各国の建築関連デザインに焦点を当てた国際的な建築デザイン賞。今回、伝統的な寿司とエンターテイメントを掛け合わせた、独創的なデザインなどが評価され、受賞に至ったという。
「くら寿司 浅草ROX店」店内
「くら寿司 浅草ROX店」は、日本文化を体験できる「ジャパンカルチャー発信型」店舗かつ、くら寿司初のグローバル旗艦店として2020年1月22日にオープン。“観光”(Sightseeing)と“食事”(Eating)が同時に体験できる「サイトイーティング(SightEating)」をコンセプトとし、内装は世界で活躍するクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が監修。江戸時代の日本の「祭り」をイメージしたジャパニーズモダンなデザインとして、柱やテーブルには白木を、各座席には畳のシートを使用し、和のぬくもりを感じられる空間を現代的に表現しているという。壁には浮世絵や提灯を装飾し、射的や輪投げなど実際に遊べる“縁日スペース”を併設。日本文化を体験できる飲食店として、国内外の利用客から好評を得ているという。
「ICONIC AWARDS 2021」の審査員は、「淡い色の木材で統一されたインテリアは、広く開放的な空間と明確なデザインテーマによって、温かく、親しみやすい雰囲気が醸し出されている。また、伝統的な寿司と祭りで馴染みのある射的のようなエンターテイメントを組み合わせるアイデアは、独創的で全体のデザインコンセプトとも綺麗に調和している。時代を超越したモダンな空間がまとう細部までこだわった印象的なデザインは、間違いなく世界中で高評価を受けるだろう」とコメントしている。
なお、「くら寿司 浅草ROX店」は2020年10月に、経済産業省特許庁の国内初となる内装意匠に登録されている。意匠は、独創的な形状や色彩などを知的財産権として認めるもので、令和2年4月1日には意匠法の抜本的な改正によって、建築物、内装、画像の意匠が新たに保護対象となった。「くら寿司 浅草ROX店」は、内装の意匠として初めて登録されたもの。