北海道生まれ和食処とんでん 冷凍商品「けんたろうの釜めし」とり・ほたて・かに、レンジ加熱で“むらなくふっくら”、オンラインで発売
和食レストランチェーン「北海道生まれ 和食処とんでん」(以下、とんでん)は9月16日、公式オンラインショップ「とんでんおもてなし食堂」で、冷凍商品「けんたろうの釜めし」3種類を発売した。
とんでんは、北海道・埼玉・千葉・東京・神奈川・群馬で全96店舗を展開している和食レストランチェーン。主力メニューは、鮨(すし)やそば、天ぷら、茶わんむし、旨いわしなど。店名は「屯田兵」に由来する。
コロナ禍以降、冷凍商品の販売に注力するファミレスは多く、とんでんもその一つだ。2021年から冷凍商品の販売を本格的に展開し、公式オンラインショップ「とんでんおもてなし食堂」での販売に加え、7月からは一部店舗での販売も開始した。いずれも想定を上回る売れ行きで、商品や取り扱い店舗を徐々に拡大している 。
商品ラインアップは、北海道らしいメニューを中心に取りそろえる。店舗の人気メニューのほか、冷凍商品限定で開発したオリジナル商品も多い。自社工場を恵庭(北海道)に構え、商品開発を進めている。
今回公式オンラインショップで発売した「けんたろうの釜めし」は、7月から店頭販売限定で展開していた商品。1人前サイズの釜めし容器に入っており、電子レンジで6分加熱するだけで出来上がる。
ごはんは程よい甘みと粘り気のある北海道産ななつぼしを使用し、北海道恵庭の新鮮な水と自家製だしで丁寧に炊き上げた。一度に大量に炊き上げてから盛り付けるのではなく、釜めし1つずつを炊き上げて急速冷凍しており、レンジで温めるだけで“むらなくふっくら”炊き立てのようなご飯になるという。
ラインアップは「とり」「ほたて」「かに」の3種類。身がしっかりと締まった新鮮な具材を、素材の旨味を活かした優しい味付けで仕上げ、ごはんにはそれぞれの具材の旨味が“ぎゅっ”と染みこんでいる。
商品名は、開発を担当した恵庭工場のライン長、福井健太郎氏からとった。福井氏によると、通常、一度冷凍したものをレンジで加熱すると、水分が蒸発し具材の身が硬くなってしまうため、「けんたろうの釜めし」ではレンジアップしても柔らかく食べられるよう工夫した。
「具材に加工を施して柔らかくするのではなく、水分量を調整することで食べやすい柔らかさを実現しました」(福井氏)。炊く際のだしの量を変えて何度も試作を重ね、一番具材が柔らかく、かつご飯にも程よくだしが染みこむレシピを開発したという。
実際に「けんたろうの釜めし」(とり)を試食したところ、だし炊きご飯のお米のふっくら感や粒感、鶏の肉感は冷凍とは思えず、普通に店舗で出されて「今炊いた」と言われても疑わないような品質だった。
店頭販売の価格は「とり」1,382円(以下税込)、「ほたて」1,706円、「かに」2,030円 。公式オンラインショップでは、「とり」2個入り4,200円(以下税込・送料込)、「ほたて」2個入り4,500円、「かに」2個入り4,800円。3種類×各1個入りの「3種セット」は5,500円。
とんでんは、「ちょっとしたご褒美や、忙しい朝の食事、疲れた日の夜ごはんや晩酌などのシーンで“おいしい和食をバランスよく食べたい”というニーズに応えていきたい」としている。
〈とんでんの冷凍商品「名物ジャンボ茶わんむし」「ジャンボいかめし」なども〉
「けんたろうの釜めし」以外の冷凍商品では、とんでんの看板メニュー「名物ジャンボ茶わんむし」「ジャンボいかめし」のほか、「いかの一夜干し」「さばの味噌煮」などがある。
「名物ジャンボ茶わんむし」は、地下水を使ったかつおだしと北海道産卵を使用し、“絹のような”滑らかなスープ仕立て。具材は、鶏・かにつみれ・えび・しいたけ・たけのこ・コーン・銀杏。内容量は1食あたり480gで、通常の茶わんむしの約3倍だという。3食セット2,850円~(送料・税込) 。オンラインショップ・一部店舗で販売している。
冷凍商品を販売する実店舗は、「とんでん原山店(埼玉県さいたま市)」「とんでん若松店(千葉県千葉市)」「市原店(千葉県市原市)」 。10月上旬には「志村小豆沢店(東京都板橋区)」でも販売開始を予定している。