スタバ「フラペチーノ」含む店内の冷たいドリンクをグラス提供へ、全国1500店舗へ3月末導入/スターバックスコーヒージャパン
スターバックスコーヒージャパンは3月末から、全国約1,500店舗で「フラペチーノ」や「アイスコーヒー」など冷たいドリンクの店内利用時のグラス提供を開始する。使い捨て資材の削減を図る。
【関連記事】スタバ「使い捨て資材削減」に4つの施策、樹脂製グラス、フタなしドリンク、植物由来カトラリー、“借りるカップ”エリア拡大/スターバックス
これまでは店内利用時に、「フラペチーノ」はプラスチックのカップとフタ、「アイスコーヒー」などの冷たいドリンクは紙製カップで提供していた。グラス提供の導入以降も、利用客の希望にあわせて従来の容器での提供は継続する。
1,500店舗での全国展開に先がけ2月20日から、東京・丸の内、銀座エリア、京都、静岡などの約100店舗で先行導入した。店内のグラス提供は2022年4月から、東京・渋谷エリア、大阪、愛知、福岡などの106店舗で試験導入し、検証を重ねてきた。なお、全国約1,500店舗には、試験導入と先行導入の店舗を含む。
試験導入では、店内のリユース(再利用)率が従来の9倍になった店舗や、ごみ捨て回数が半減したことで利用客と会話する時間に充てられた、などの成果にもつながった。
店内グラスは2サイズあり、それぞれ「ショート」「トール」、「グランデ」「ベンティ」に対応する。素材は樹脂製で、スターバックスのロゴマークをデザインしている。
【関連記事】スタバ“ティー”売り上げ 3年で2倍以上に、ラインナップ拡充、ティー専門店「スターバックス ティー&カフェ」は8店舗へ拡大
スターバックスの担当者は、「無理に環境配慮をするのではなく、楽しみながら選択してもらえたら嬉しい」と話す。グラスは、これまでフラペチーノやキャラメルマキアートで提供していたプラスチックカップよりも透明度が高く、「より美味しそうに見える」「グラデーションがきれい」といった声が寄せらた。また、ストローを使わない場合は、使い捨てカップよりも滑らかな口当たりを楽しめる。「いきなり100%をグラス提供にするのではなく、お客様のご協力を得ながら置き換わっていけたら」。
なお、スターバックスのドリンクに関する環境負荷低減の取り組みは、2020年1月から紙製ストローを段階的に導入し、2021年2月からプラスチックカップで提供していたアイスコーヒーなど一部の冷たいドリンクをペーパーカップに切り替え、2022年6月には店内の冷たいドリンクのフタなしでの提供を全国で開始した。