ゼンショーが「ロッテリア」買収、すき家・はま寿司・ココスなどグループチェーンに“ハンバーガー”加わる
「すき家」「はま寿司」などを展開するゼンショーホールディングスが、ハンバーガーチェーン「ロッテリア」を買収することを発表した。
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ゼンショーホールディングスの完全子会社であるゼンショーファストホールディングスと、ロッテリアの親会社であるロッテホールディングスとの間で、全株式を取得する株式譲渡契約を締結した。株式譲渡日は2023年4月1日を予定している。買収金額は非公表。株式譲渡後も「ロッテリア」ブランド名は一定期間継続される予定。
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ゼンショーホールディングスグループでは「すき家」「なか卯」「ココス」「ビッグボーイ」「ジョリーパスタ」「はま寿司」などのブランドを展開し、牛丼・うどん・ハンバーグ・ステーキ・パスタ・ピザ・寿司・しゃぶしゃぶ・焼肉・すきやき・とんかつ・ラーメン・カフェといった幅広いジャンルの飲食店を運営している。今回買収する「ロッテリア」は日本全国で358店舗(2023年1月1日時点)を有する、ハンバーガー業界売上第3位のチェーンであり、「絶品チーズバーガー」「エビバーガー」などのハンバーガーを販売している。今回の株式譲渡契約で、ゼンショーグループは現在展開していないハンバーガーチェーンを手に入れる形だ。
ゼンショーホールディングスはロッテリアの株式取得の判断理由について、「当社グループの食材調達、物流、店舗運営機能などとのシナジー効果が、今後のロッテリアの事業拡大や発展に寄与する」と説明している。
他方、ロッテホールディングスは株式譲渡の理由として、「今般、グループの成長戦略の策定に際して、事業ポートフォリオの見直しを図る中、ロッテリアの位置づけについても慎重に検討した結果、最適なパートナーのもとで、ロッテリアの更なる成長を実現することがベストな選択と判断いたしました」としている。