ベッカーズが11月22日にブランドクローズ、コロナ禍や材料、人件費の高騰など影響、「今後の展開は立地に合わせた業態開発を検討中」、柏店で「ラスト・ベッカーズバーガー」を閉店まで販売
JR東日本クロスステーション フーズカンパニーは11月7日、2023年11月22日の「ベッカーズ柏店」の閉店をもって「ベッカーズ」のブランドを終了すると発表した。
「ベッカーズ」は、1986年11月に「新宿三井ビルディング」に第1号店をオープンして以降、37年間にわたってブランドを展開してきた。
同社によると、ブランドクローズの理由は、「コロナの影響、材料費、人件費の高騰などの煽りを受け、経営悪化が進み、年間を通しての厳しい経営状況が続いておりました。少数店舗での存続については、仕入れ及び人材運用の面でスケールメリットを発揮できず、経営的にも難しいと判断し今後においても好転する見込みもないことから、ベッカーズ事業の撤退を決めました」としている。
また、ブランドクローズ後の今後の展開については、「立地にあわせた業態開発を検討中」だという。
〈ベッカーズの沿革〉
1986年11月に「新宿三井ビルディング」に第1号店をオープン。「ベッカーズブランド」では、1990年代には自家焼成バンズを使用するハンバーガーを発売し、最拡大期には約40店舗を関東近郊に展開していた。2014年には、ジビエを活用した「鹿肉バーガー」で農林水産省第22回優良外食産業表彰地域社会貢献・環境配慮部門大臣賞受賞を受賞した。
〈「ラスト・ベッカーズバーガー」11月9日に発売、最後の柏店閉店まで〉
ブランドクローズに当たって、「長年のご愛顧へ感謝の気持ちを込め」、ブランド名「ベッカーズ」の名前を付けた最後のハンバーガー「ラスト・ベッカーズバーガー」を11月9日に発売する。
販売は、最後の店舗である「ベッカーズ柏店」。販売期間は11月9日から11月22日まで。価格は単品税込450円。「ラスト・ベッカーズバーガー ポテト・ドリンクセット」税込850円。「ラスト・ベッカーズバーガーセット」を購入すると、購入した全員に特製の「クリアファイル」をプレゼントする。
「ラスト・ベッカーズバーガー」についてJR東日本クロスステーション フーズカンパニーは、「ベッカーズの歴史を感じていただきたいとの思いで、1990年代に販売していたベッカーズバーガーを、今の食材で可能な限り再現。ベッカーズが皆さまにお届けする最後のハンバーガーです。もちろん、最後まで自家焼成のバンズで提供します」としている。また、「ベッカーズの味を楽しめる最後の機会に、ぜひご来店ください!」と呼び掛けている。
「ラスト・ベッカーズバーガー」の構成食材は、「バンズ(クラウン部分)、自家焼成バンズ使用」「マヨネーズ」「レタス」「レリッシュ」「トマト ケチャップ」「チーズ ミート×2枚/ブラックペッパー」「マスタード」「バンズ(ヒール部分)、自家焼成バンズ使用」。