くら寿司、旗艦店を銀座にオープン、車海老を使った「特上にぎり(6貫1800円)」など販売、寿司・天ぷら・団子の3つの屋台でライブパフォーマンスも
回転寿司チェーン「くら寿司」は4月25日、「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」をマロニエゲート銀座2内にオープンした。
【関連記事】スシロー「いくら」“税込100円”で発売、赤皿価格・通常180円~を期間限定で全店100円に/大大大大感謝のゴールデンウィーク得ネタ祭第二弾
インバウンド需要にも対応し、日本文化の発信やエンタメ性に特化した“グローバル旗艦店”の6店舗目。くら寿司のこれまでの店舗にはない特徴として、「寿司屋台」「天ぷら屋台」「団子屋台」を設置。作る様子を見ることができるライブパフォーマンスを売りとする。
くら寿司は価格設定が店舗の立地などによって異なり、銀座店では1皿の最低価格を税込150円に設定(同様の価格帯は約20店舗ほど)。店舗面積は200.46坪、座席数242席。中でも、ボックスシート席50席と、回転ベルトの長さ123.14mは、ともにくら寿司の国内外店舗で最大だという。店舗のプロデュースは、これまでの旗艦店と同様、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が行った。
【関連記事】かっぱ寿司×格之進コラボ第2弾、「黒毛和牛カレー」2品と「ハンバーグにぎり」2品を5月9日から発売、カレーソースは黒毛和牛「門崎熟成肉」の挽肉を容量の30%まで使用
銀座店の最大の特徴は、寿司・天ぷら・団子の3つの屋台を設置する空間「くら小江戸」。佐藤氏によれば、旧暦7月26日に月を待ちながら屋台を楽しむ江戸の人々を描いた、歌川広重の浮世絵「東都名所高輪廿六夜 待遊興之図」の世界観を再現したという。
屋台で作るメニューは、通常商品と同様に客席のタッチパネルから注文できる。屋台メニューはレーンで運ぶのではなく、出来上がるとタッチパネルで案内され、屋台まで取りに行って受け取る。
寿司屋台では、寿司を握るパフォーマンスを見ることができる(シャリは寿司ロボットが成形)。車海老を使った商品など、銀座店の寿司屋台でしか食べられないネタもあり、価格帯も通常商品より高めになっている。提供メニューは「特上にぎり『蔵-KURA-』」6貫1800円(税込、以下同)、「光物三貫『青の神秘』」3貫800円、「厳選貝三貫『赤の将軍』」3貫1200円など。
【関連記事】はま寿司「初夏の特選ねた祭り」開催、110円メニューに石垣貝・大葉真いか握り・国産釜揚げしらす軍艦、「焼津産カツオ」「かに食べ比べ」なども販売
団子屋台では、専用の機械で団子を焼いて提供する。注文を受けてから焼き上げるため、表面のカリッとした食感を楽しめる。4種類「みたらし」150円、「あんこ」「白あん」「抹茶あん」各200円を取りそろえる。
天ぷら屋台では、通常店舗の厨房に設置しているものと同じオートフライヤーが置かれ、揚げる様子を見ることができる。提供メニューは、穴子天や足赤海老天など5種を盛り合わせた「特上天ぷら盛り」1300円、「豪快穴子一本揚げ」1000円など。なお、注文を受けてから揚げるのは、銀座店に限らず全店舗共通のオペレーションだという。
くら寿司の田中信取締役副社長は、2024年のコンセプトに“回転寿司のニューリアル”を掲げる。2023年に回転寿司業界で相次いだ迷惑行為を受け、注文レーンと回転レーンの両方に寿司を流す大手チェーンはくら寿司のみとなった。衛生面の強化や迷惑行為の対策に、抗菌寿司カバーやAIカメラなどを導入している。回転寿司の最大の魅力「ベルトに寿司を流すこと」にこだわりながら、利用客に新しい体験価値を提供していきたいとした。