さらに100年続く会社に、将来は営業利益率10%も/大櫛顕也新社長

ニチレイフーズは15日、4月1日付で就任した池田泰弘取締役会長、大櫛顕也代表取締役社長の記者会見を行った。

大櫛社長は社長の役割について述べ、「わたしの最大の役割は、長い歴史の中で受け継がれてきた当社をさらに100年続くような会社に成長させること。そのため三つの成長にこだわる」とした。

三つの成長は、①売上高、営業利益など「業績」成長、②「企業規模にあった体作りが必要」とし、内部管理体制の充実、教育、人事制度の整備、社会貢献、CSRなどの取り組みなど「経営の質」、③原動力は人。長期的な企業成長のための「人」の成長。

17年度経営方針、中計最終年度の18年度末に実現すべき企業の姿については、「17年度売上高2,130億円、営業利益140億円、営業利益率6.6%。18年度は2,150億円、140億円、6.5%の必達に邁進する」と述べ、さらに「将来的には営業利益率10%を目指す事業基盤強化を検討する」と抱負を語った。

池田会長は11年4月~17年3月までの社長就任時を振り返り、実現した成果と取り組んだ施策を語った。「13年度をどん底に14~16年度の施策により、16年度は05年度の分社以降初の売上高2,000億円を超え(2,050億円)、営業利益149億円、営業利益率6.8%と、いつかは実現したかった100億円、5%の壁を超えることができた」とし、その要因については「戦略的カテゴリー商品に資源を集中して販売を伸ばし、工場稼働を高めた結果」と述べた。

また、会社を作りかえる覚悟で、高収益企業への生まれ変わりを目指し、「二つの観点から構造改革に取り組んだ」とした。一つは戦略的思考の浸透で、共通の目標に向かって各組織が連携を強固にすること。もう一つは組織の再生。「戦略的思考の浸透」は3点を推進。①営業利益率目標を5%におき、全社目標と部署ごとの目標の単純化と見える化、②モデル工場の選別と戦略カテゴリーへの資源集中し、米飯とチキン加工品に資源を投入して生産能力アップ、③低収益商品・カテゴリー、不採算事業の整理。「組織の再生」は①業態別事業部制への組織変更、②風土改革により明るく元気な会社にする、③新人事制度の導入、を挙げた。