久世、「基本の徹底・人材育成・差別化推進に取り組む」=久世真也社長
久世は12~13日、池袋サンシャインシティ文化会館で展示会「FOOD SERVICE SOLUTION 2017 ~AUTUMN & WINTER」を開催している。12日、同所で記者会見を開催し、今年6月22日付で新たに就任した久世真也社長らが展示会概要や足元の事業概況について説明した(展示会の詳細は次号掲載予定)。
あいさつした久世社長は、「今期は事業基盤の再構築を目指した3カ年計画の3年目に当たり、収益改善を第一に取り組んできたものの、まだ未達だ。引き続き事業基盤の再構築にトライする」とし、現在取り組む経営テーマとして①基本の徹底②人材育成③差別化推進–の3つを挙げ、それぞれ説明した。
【①基本の徹底】では、あいさつ、5s3定という習慣的なものから、当たり前を当たり前に、決められたことを決められた通りにやり、それぞれがチームの中でしっかり役割を果たし、常にお客様目線・現場目線を忘れずに基本を徹底するとした。
【②人材育成】については、世の中でAIやFintechが話題となる中でも同社は人が基軸であり、バランスがある人材–食に関心を持ち、会社の仲間・お客様を愛する情熱ある人材–を育成するとともに、リーダーシップを発揮しつつ、マネジメントがしっかりとできる中間管理職の育成を目指すとした。
【③差別化の推進】では、「今期は事業基盤の再構築を目指した3カ年計画の3年目に当たり、次の3カ年計画の3年目は東京オリンピックに当たる」とし、次の3カ年の事業計画具体化に向け、計画を練り直しているという。
そうした中、「“久世の強み”は▽お客様の信頼▽1つひとつの仕事の積み重ね–といったほかに『事業展開支援力』にある。10店舗から20店舗、50店舗から100店舗と店舗数を増やしていくときに必ず必要となる本部と店舗の調整、情報システムの一貫性、品質管理といった事業展開を支援する力が我々の重要な強みと認識している。この機能をさらに強化・ブラッシュアップし、お客様の事業を支える」とした。
その基盤の上に、“マーケットイン”の展開力を高め、市場を捉えて「対応営業力から提案営業力へ」をテーマに、得意先を支える方針。今回の展示会もそれに応じ「意志のあるフルライン、意志のある品揃えを意識し、マーケットに応じた提案にしっかりと注力したい」と抱負を述べた。
また、仕入れ先との関係について「定量的な目標を持って双方のギャップを埋めながら、営業本部と商品本部の社内連携も強化し、より一層取り組みを強化したい」とした。