京都支店を新築移転、開所式には260人が出席=尾家産業

〈規模は従来の2倍、売り上げも2倍の65億円を目指す〉

【大阪発】尾家産業がかねてより建設を進めていた新・京都支店(京都府久御山町)が竣工し、17日、同所で開所式を開催した。仕入先や得意先関係者ら約260人が出席した。同支店は従来の京都支店の約2倍の規模を有し、相楽郡、南丹市を除く京都府全域及び大阪府枚方市の一部の商圏をカバーする。尾家亮会長(=写真)は、「規模は従来の2倍になったので、販売も2倍にしていきたい」と意気込みを話した。

尾家会長は開会のあいさつで、「京都営業所はもともと73年に、京都駅の前の空いていた土地を借りて臨時に開設した。その後、山科に自社の土地と建物を用意し、これで初めて自前の京都営業所を構えることとなった。しかし、手狭だったため伏見に新たに営業所を作った後、山科の事業所を併合して同じ伏見に京都支店を設立した。約20年間営業したが、狭かったことや、周辺に民家が多かったことから、早くから物件を探していた。今回、ようやく良い縁があり、新支店を竣工することが出来た」と、京都の事業所の歴史と新築移転の経緯について説明。また、「当社は環境にも様々な配慮をしており、15年ほど前から新築する事業所には全てソーラーパネルを設置している。この京都支店には130kW 発電できるパネルを導入した。今後も環境に優しい取り組みを続けていく。そして、この京都支店を、メーカーやお客から、尾家産業だったら安心して取り引き出来ると言ってもらえるような事業所に成長させたい」と話した。

得意先を代表してあいさつした吉田洋・不二家商事専務は、同社とのこれまでの付き合いについて話しつつ、「新事業所設立は企業にとっても一大事業で、歴史の1ページを飾るもの。この事業所が新たな躍進の場となることを願う」とエールを送った。仕入先を代表した、甘利爲保(ためやす)・甘利香辛食品会長は「新支店は、安心・安全はもちろん、機能的にもボイスシステムを取り入れ、物流業務も精度の向上とスピード化、品質に対しても配慮した素晴らしい事業所として、業績を飛躍的に伸ばすことになるだろう」と期待を込めた。

乾杯の音頭は田中義昭・Shinmei Delica社長がとり、「入社以来、尾家産業とは35年の付き合いで、感謝に絶えない」と話した。中締めのあいさつで尾家啓二社長は、「それぞれの事業所が、得意先、仕入先、地域の方々の役に立つだけではなく、皆さんに愛されるような事業所になってほしい。きっと京都支店は期待にかなう事業所になってくれるだろう」と激励し、安井茂雄支店長を紹介。安井支店長は、「新支店はこれまでの支店のほぼ2倍。当然売り上げも2倍の65億円を目指し、まずは地に足をつけ、目前の35億円、40億円を目指していく」と意気込んだ。

【事業所概要】▽所在地=京都府久世郡久御山町佐古外屋敷119▽ 電話番号=0774-41-1541▽FAX=0774-41-1561▽営業時間=8時~17時▽人員=社員30、社外複数名▽年商32億円▽得意先軒数=800軒(9月末現在)▽敷地面積=3,813㎡▽延床面積=2,965㎡、内訳=事務所267㎡、ドライエリア1,175㎡、冷蔵庫140㎡、冷凍庫(超冷凍含む)601㎡、ドッグシェルター14機など▽営業開始=11月27日。

〈冷食日報2017年11月21日付より〉