冷凍農産素材(冷凍野菜) 1月8日週、15日週は金額・数量とも前年比約30%増/KSP-SP
KSP-SPはこのほど、KSP-POS を基に分析した17年10月~18年2月の「生鮮野菜高騰の影響」について発表した。売上が大幅に伸びた商品は▽冷凍ブロッコリー▽冷凍ほうれん草▽冷凍おくら▽冷凍ねぎ▽カット野菜▽もやし▽きのこ類全般(しめじ、えのき茸、まいたけ等)――、売上が若干伸びた商品は▽冷凍えだまめ▽冷凍野菜ミックス▽冷凍さといも▽冷凍いんげん▽冷凍そらまめ――だった。17年10月後半から野菜高値傾向にあり生鮮野菜が高騰し、家計を直撃。野菜関連カテゴリーの動向から、主に冷凍野菜やもやし、きのこ類が代替購入されたと推測される。特に▽だいこん▽白菜▽キャベツ▽ほうれん草▽ねぎ▽レタス――が17年11月以降、東京都中央卸売市場では平年比20%増以上の高値となっている。
野菜関連カテゴリーの動向では、金額前年比(週次/全国)の推移により冷凍農産素材、その他農産(きのこ、もやし、カット野菜等)は代替購入が推測される。漬物、野菜ジュースは若干の影響を受け、野菜缶詰はあまり影響がないことがわかった。
その他農産(きのこ・もやし・カット野菜など)の平均価格は、生鮮野菜高騰と同時期に前年比プラス傾向へ、18年2月12日週は金額前年比16%増。大幅プラスは▽カット野菜▽しめじ▽もやし▽えのき茸▽まいたけ――、プラスはその他のきのこ類だった。
〈冷食日報 2018年4月5日付より〉
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