日本ハム冷凍食品、「短冊ベーコン」で市販冷食素材市場を開拓

日本ハム冷凍食品「もう切ってますよ!短冊ベーコン」
〈好調「小分けカップシリーズ」は「チーズタッカルビ風」等3品拡充〉
日本ハム冷凍食品は、市販用冷凍食品の18年秋冬新商品8品を9月1日、全国で発売する。また、リニューアル品13品(うちパッケージリニューアル7品)を順次切替する。7月30日、鶴田道太社長も出席し、報道向けの新商品発表会を開催した。

今回のテーマは「多彩な食卓シーンを演出する」とし、新商品では、同社の想定する「食卓シーン」として朝食向け2品、お弁当向け3品、夕食(食卓)向け1品、おつまみ向け2品を投入する。注目の新商品は、冷食では新カテゴリーとなる素材品「もう切ってますよ!短冊ベーコン」、また、お弁当品で同社のヒット作となる「小分けカップ」シリーズを3品拡充し、計6品とする。

「もう切ってますよ!短冊ベーコン」(125g)は、料理の素材として使える短冊タイプにカットしたベーコン。パスタ、スープ、炒飯等、さまざまなメニューに使用でき、同社では凍菜の棚等、素材としての訴求をする。

商品説明をした営業企画部商品開発課の小林県次長によると、チルドのベーコン市場は市販冷食のから揚げより大きい一方、チルドベーコンは消費者が“切る”など手間がかかり、また賞味期限も冷食と比べると長くないことから少量使う際にはラップで包むなど手間がかかることもあり開発に至ったという。

生産工場は日本ハムファクトリー茨城工場。なお、規格上は「加熱食肉製品」にあたり、調理方法はメニューに合わせいずれでも可。

もう1つの素材的な商品「国産鶏 ひとくちサラダチキン」(6個96g)は、鶏ムネ肉をやわらかく蒸し上げた、一口サイズのサラダチキン。プレーンな味付けでそのままでも、調理素材としても使える。お弁当のおかず、サラダのトッピング等の食シーンを想定する。また、「短冊ベーコン」と異なり、こちらはお弁当商品と同様の売場を想定するという。調理方法はレンジ/自然解凍。生産工場は日本ハム惣菜宮崎工場。

食卓品「国産鶏 塩竜田揚げ」(270g)は、競争が厳しい“鶏のから揚げ”ボリュームパック市場に国産鶏使用・塩味という差別化ポイントで投入する商品。塩麹で漬け込んだあっさり味とともに、独自製法でむね肉をやわらかく仕上げた。調理方法はレンジ。生産工場は日本ハム惣菜宮崎工場。

弁当品では、昨春発売の「エビチリ」以降、同社のヒット作でもある小分けカップシリーズを拡充、一挙に3品を投入し、全6品のラインアップとする。

「チーズタッカルビ風甘辛揚げ」(4カップ96g)は、揚げた鶏モモ肉になめらかなチーズソースとコチュジャン、テンメンジャン入りのソースをかけた辛みのある大人向けの味。レンジ/自然解凍。生産工場は日本ハム惣菜新潟工場。

「エビマヨ」(4カップ72g)はプリッとしたえびフリッターに、マヨソースをかけた。ソースの隠し味にリンゴ果汁を加え、甘みと酸味の効いたコクのある味に仕上げた。レンジ/自然解凍。生産工場は日本ハム諫早プラント。

「チンジャオロース」(4カップ88g)は、豚肉、ピーマン、にんじん、たけのこを入れ、オイスターソースでご飯に合う味に仕上げた。レンジ調理。生産工場は中国OEM。

〈冷食日報 2018年8月1日付より〉