日清フーズ18年秋冬新製品 簡便・本格に加え健康軸の「マ・マー わたし思いの」シリーズ
日清フーズは、家庭用冷食の18年秋冬の新商品11品、リニューアル品12品の計23品を9月4日、全国で発売する。3日、都内で常温品も含めた新商品発表会が開催された。
岩橋恭彦常務取締役加工食品事業部長は、方針として「近年、『簡単・便利』『本格』を中心テーマに付加価値商品を開発してきたが、今後想定されるさらなる変化に向けて、昨年来▽デジタルマーケティングを活用した消費者コミュニケーション▽「健康」意識をサポートする高付加価値製品開発▽中期を見据えた新たな製品開発推進――に優先的に取り組んでいる」とした。
今秋は家庭用冷食の新商品11品、リニューアル品12品の計23品を9月4日から、全国で発売する。新商品の内訳は個食パスタ7品、個食リゾット2品、おかず・お弁当2品で、年間販売は30億円を計画する。
注目は、“野菜”と“もち麦”に注目した健康意識をサポートする高付加価値商品群。「マ・マー わたし思いの」シリーズとして個食パスタ2品、個食リゾット2品を発売する。
個食パスタの「マ・マー わたし思いの 野菜を食べる生パスタ 赤のソース」「同 緑のソース」(各270g)は、冷凍パスタへの不満点として具材量と野菜の種類の少なさが挙げられていることから、ニーズに応え手軽に7種の野菜が食べられるようにした商品。
「赤のソース」はトマトベースの旨み、ソテーオニオンとにんじんの甘みが広がる濃厚ソースに、炒めたにんにくとセロリの風味がマッチした味わい。「緑のソース」はほうれん草ペーストと甘みのあるソテーオニオンを贅沢に使用したまろやかなソースに、しょうがの風味がマッチした味わい。「あえて赤・緑とキャッチーな心に残るネーミングとした」(担当者)。生パスタはともにフェットチーネを使用する。トレイ付。
「マ・マー わたし思いの もち麦リゾット 完熟トマトソース」「同 ポルチーニクリーム」(各200g)は、お米ではなく、近年人気の高まっている「もち麦」を100%使用したトレイ入りの個食リゾット。もち麦は近年健康イメージ食材として人気が高まっており、もち麦市場は2015年~2017年で4倍に拡大しているという。そこにパスタソースで培った洋風ソースの知見をかけ合わせ、もち麦ならではのぷちぷちとした食感が特長のリゾットを発売する。
「マ・マー わたし思いの もち麦リゾット 完熟トマトソース」
「完熟トマトソース」は香味野菜とバジルの香り広がる深い味わいの完熟トマトソース使用。赤いんげん豆ととろけるチーズをトッピング。1食194kcal。
「ポルチーニクリーム」はきのこの旨みと香り、北海道産生クリームのコク深い濃厚クリームソース使用。ぶなしめじ、とろけるチーズをトッピング。1食232kcal。
スタンダードパスタの主力商品「マ・マー THE PASTA」シリーズは、パッケージデザインを全面刷新するとともに、新商品としてイタリアンの定番メニュー「ボンゴレビアンコ」(270g)を投入。全8品の展開とする。また、「香味野菜のミートソース」は、中味の品質も向上させリニューアルする。
「マ・マー THE PASTA ナポリタン」新パッケージ
パッケージは従来品を踏襲しながらよりおいしさを強調できるよう▽シズルサイズを拡大▽メニュー名を拡大▽売場で目立つようロゴを“看板化”――の方向性で刷新する。スタンダードの生パスタ「超もち生パスタ」シリーズは、新商品「デミグラスソース仕立ての濃厚ボロネーゼ」(285g)、「あさりの旨み広がる濃厚バター醤油」(260g)を発売。また、「北海道産生クリームの濃厚明太子クリーム」は生クリームを増やし、コク深くリニューアル。全6品での展開で、ソースに合わせた4種の生パスタを使い分ける。
高価格帯の「青の洞窟」ブランドからは、新商品として濃厚ソースと特製生パスタが絡まる「青の洞窟 生パスタ ジェノベーゼ」(270g)と、乾麺タイプで上品な風味が魅力の「青の洞窟 ズワイ蟹のトマトクリーム」(270g)の2品を発売しラインアップを充実。主力の「同 ボロネーゼ」(290g)は、より香り豊かにリニューアルする。
〈冷食日報 2018年8月6日付より〉