日本水産、食品事業は国内・欧州好調で6.3%増収も微減益/19年3月期第2四半期
日本水産の19年3月期第2四半期連結業績は、売上高5.8%増3,504億8,300万円と増収も、水産事業の減益が影響し、営業利益が18.6%減105億6,000万円など減益となった。5日の決算説明会で、山本晋也取締役常務執行役員CFOは「(水産事業の)南米鮭鱒事業が営業利益を38億円押し下げたが、期初から想定していた部分であり、総じて業績は順調だ」と評した。
日本水産 山本晋也取締役常務執行役員CFO
セグメント別の業績概況は次表の通り。食品事業セグメントは、売上高6.3%増1,729億8,800万円、営業利益が0.7%減72億4,600万円と増収もわずかに減益。加工事業で北米が為替の影響等で減収も、家庭用冷凍食品のコスト削減もあり増益。ヨーロッパでは、マーケットの拡大を目指した生産体制の整備が進み、チルド商品を中心に増収増益。日本では、冷凍食品は米飯、野菜など順調に推移したが、魚肉ソーセージの苦戦や原料価格の上昇もあり減益となった。また、CVS 向けベンダーを中心とするチルド事業は、CVS 再編による供給店舗増加に加え、米飯類、調理麺、弁当類の販売伸長もあり増収増益となった。
〈冷食日報 2018年11月7日付より〉