テーブルマーク「ごっつ旨い」が20周年、5食入り冷凍うどんはコンパクト化/2019春夏新商品

テーブルマーク「ごっつ旨い お好み焼」
テーブルマークとケイエス冷凍食品は22日、テーブルマーク食品開発センター(東京都大田区)で2019年春夏の新商品発表会を開いた。テーブルマークは冷凍麺とお好み焼き・たこ焼き、パックご飯の強化を継続する。素材麺のコンパクト化やタテ・ヨコ陳列可能なパッケージの採用など課題解決型の取り組みも見せた。

テーブルマークの亀山明記専務執行役員は19年度の開発方針について、ロングセラーの“強い商品”をさらに強くしていくこと、客のメリットを明確にして客との接点を大切にした商品開発――の2点を挙げた。

強い商品とは冷凍麺、お好み焼き・たこ焼き、パックご飯――で、家庭用・業務用の両部門で強化を図る。特にお好み焼き・たこ焼きは今年、「ごっつ旨い」シリーズ発売20周年を契機に販促を強める。5月2日を「ごっつの日」と制定されたことから、4月~5月末にかけて消費者キャンペーンを実施。プロモーション動画も制作して4月からインターネットで配信する。

冷凍さぬきうどんは「さぬきうどん」の文字のロゴを刷新、“くびれ麺”の訴求も強調した。18年に引き続き今年も、夏を中心にテレビCMを投入して、テーブルマークのさぬきうどんを徹底的に訴求していく。

パックご飯は18年、年間販売食数が3億食を突破した。今春は「銘柄米シリーズ」のパッケージデザインを刷新する。売り場にこれまでなかったような個性的なデザインに統一し、製法の特徴である「二段階加熱製法」と銘柄の食味の特徴をわかりやすく記載、銘柄ごとに色違いにした。新商品して「ひとめぼれ」を新発売して、全7品種で展開する。

客のメリットの明確化、客との接点を大切にした商品開発として、5食入り冷凍うどんを内容量を変えずに製品容積を10%削減する。物流、店頭陳列、家庭の冷凍庫スペースの効率化メリットがある。魚沼水の郷工場(新潟)の最新設備にNB主力品の生産を一元化することで、製品表面の凹凸を減らし、製品を重ねた時の空間を減らして実現した。

また3食入り素材麺4品をタテ・ヨコいずれの陳列も可能なマルチパッケージ化する。従来の横置きのデザインのほか、1側面に縦置き用のデザインを印刷した。縦置き型の商品は店舗にとってリーチインケースに無駄な空間つくらず、陳列品目を増やせる利点がある。「さぬきうどん3食」「稲庭風うどん3食」「石臼挽き日本蕎麦3食」「麺屋武蔵監修 中華麺3食」に採用する。

〈業務用新商品、手作り「ミニ塩バターロール」 お好み焼き類は品数強化〉
テーブルマークの19年春季業務用新商品は14品、リニューアル品は2品。外食・惣菜・給食のチャネルごとに課題解決の提案を行う。

ホテルビュッフェなど外食向けに、焼成パンでは「ミニシナモンロール」「ミニ塩バターロール」を新発売する。いずれも中国のグループ工場で手作りで仕上げた。

業務用「ミニ塩バターロール」

外食向けには「ミニ塩バターロール」などを発売

パティシエ・スタイルシリーズのロールケーキに2品新商品を追加する。桜餅を連想させる「PS和ロール 桜あずき(北海道産小豆使用)」と晩夏を彩る「PS彩ロール 巨峰&ヨーグルト」。PSロールケーキは全16品種となる。
 
惣菜向けのお好み焼きでは国産山芋を使用して、ふんわりとろりの食感に会いあげた「山芋とろ~り焼き」と和風の醤油ベースの味付けでふんわり食感に仕上げた「ねぎ焼き(国産ねぎ使用)」の2品を新発売。内添シール付きでお好み焼きのバラエティコーナー化を提案する。
 
米飯では「匠のこだわり 炙り四元豚の炒飯」を惣菜中心に新提案する。匠のこだわりは製法・原料にこだわったシリーズ商品。“卵の三段活用”として炒める前の「からめ卵」、炒めるときの「炒め卵」、仕上げに加える「炒り卵」――の手順を踏んでいるのが特徴。直火で炙った四元豚の焼豚を使用した。
 
中華の「繁盛飲茶」シリーズには「水餃子」を新発売。しっかりした具材感ともっちりした皮が特徴。茹でのほか蒸し調理にも対応し、使い勝手に優れる。おつまみの「乾杯グルメ」には「海鮮揚げワンタン」「のりチーズスティック」など揚げ調理品4品を新発売する。
 
〈冷食日報 2019年1月23日付〉