日清フーズが食卓向けおかずに参入、洋風惣菜シリーズ「Smart Table(スマートテーブル)」
同社の調査によれば、洋風惣菜は和風と並んで消費者が利用したいという意向が強い一方で、スーパーの惣菜には品ぞろえが少ないというギャップがあること、加えて同社がパスタソースや冷凍パスタで培った洋風メニューの知見を活かせる分野として、洋風惣菜の商品化を決めた。有職女性の夕食や夜食をメーンターゲットとして、トレイ入りで電子レンジで温めるだけの簡便設計にした。食事のもう一品としてだけでなく、おつまみとしての利用も想定する。店頭では食卓のおかず売場で展開したい考えだ。
スマートテーブルの新製品は次の通り。
▽「7種の野菜がうれしい カポナータ」(210g):トマト、タマネギ、ナス、ズッキーニ、赤黄ピーマン、ニンジン、セロリ――の7種野菜を使用(ソース内も含む)。甘みと酸味のバランスが良い完熟トマトソースが特徴だ。小分けトレイで2個入り。
▽「7種の野菜がうれしい バーニャカウダ風」(200g):ニンジン、ブロッコリー、タマネギ、カリフラワー、赤黄ピーマン、ニンニク、セロリ――の7種野菜を使用(ソース内も含む)。アンチョビソースとニンニクがきいた特製ソースが特徴だ。小分けトレイで2個入り。
以上2品はタイ日清製粉で生産する。なおタイでは今期から「いろいろ便利な」シリーズを一部製造移管している。
▽「濃厚ソースで食べるラビオリ&完熟トマトソース」(135g):ハーブが香る、豚ひき肉を包んだ半月型のもちもち食感ラビオリを、完熟トマトソースにバジルとたっぷりのパルメザンチーズを加え、オリーブオイルで仕立てた濃厚なソースに絡めた。
▽「濃厚ソースで食べるラビオリ&チーズクリームソース」(135g):同様のラビオリを、北海道産生クリームを使用したクリームソースに、たっぷりパルメザンチーズを加え、白ワインの風味をきかせた濃厚なソースに絡めた。
以上2品は国内協力工場で生産。
〈春の新商品は11品 「もち麦リゾット」は秋に機能性表示食品に〉
日清フーズは19年春の家庭用冷食で新製品11品、リニューアル品7品を、一部を除き3月1日から全国発売する。スマートテーブルのほか「青の洞窟」「マ・マーTHE PASTA」「超もち生パスタ」に2品ずつ新製品を投入。「マ・マー大盛りスパゲティ」シリーズは縦型パッケージに刷新する。「マ・マーわたし思いの もち麦リゾット」の販売強化にも取り組む。
昨秋発売した「もち麦リゾット」はパッケージを変更する。もち麦を使った製品であることが伝わりやすいデザインに変え、「1/2日分の食物繊維(レタス約3個分)入り」というメッセージを付けた。さらに4月中旬からテレビCMを放映し、認知拡大を図る。
同社では健康系製品の拡充をテーマに掲げており、機能性表示食品を発売していく方針。もち麦リゾットは今年の秋に機能性表示食品にする予定だ。
青の洞窟では「菜園風 完熟トマトソース」(290g、税別430円)と「生パスタ 魚介のクリームソース」(270g、同)を発売する。同シリーズは乾麺系4品、生麺系5品となる。
THE PASTA には人気のトマト系とオイル系で次の2品をそろえた。「トマトの旨みあふれるアマトリチャーナ」「国産キャベツの ペペロンチーニ」(各260g、330円)。同シリーズは全10品となる。
超もち生パスタにはトレンドを取り入れた「小柱と枝豆の爽爽(そうそう)レモンクリーム」と「あさりの旨辛ペペロンチーニ」(各270g、オープン価格)を新発売。シリーズ全8品となる。大盛りスパゲティは店頭のリーチインケースに陳列しやすい縦型パッケージにする。新商品として「バター醤油風味」(335g、335円)を発売し、全6品で展開する。
〈冷食日報 2019年2月7日付〉