「無印良品」の冷凍食品は展開継続、スーパーなどとの差別化商品に注力/良品計画
「無印良品」を展開する良品計画は、食品産業新聞の取材に応じ、今後の冷凍食品の展開について「まだ取り組めていないカテゴリーはある」(鈴木美智子食品部調味加工担当課長)とコメントした。店頭で展開している商品は約50SKUで、多くの店舗でリーチインの棚2つ分を展開しておりスペースには余裕がある。具体的な商品は未定だが、食卓のメニューになるような商品展開は今後も続ける。
無印良品から販売した冷凍食品は堅調に推移しており、ネット販売も好調だ。認知度も拡大しているが販売店数は14店舗とまだ少ないため、設備が整った店舗から改装し取り扱いを増やす。
「コンビニやスーパーで売れるものが無印良品で売れるわけではない」ため、食事のメニューとなる商品の提案で差別化を図る。スーパーは「食品を買いに行く」という来店動機が強くあるが、無印良品で食品を購入するという動機はまだ薄く、売り上げの中心も雑貨などだ。今のところは「ついで買いが目立つ」という。ひと手間加える必要はあるが、味などで満足でき食卓のメニューになるような商品を展開して差別化を強める。店頭では試食販売で商品を知ってもらうほか、本部による教育体制を充実させて冷凍食品の販売を強める土台を作る。
〈冷食日報 2019年2月15日付〉