冷食の国内消費量は年間289万t、1人当たり22.9kgで2年連続過去最高/冷食協調べ

冷凍食品 国内消費の推移
〈金額ベースも1.5%増で2年連続過去最高〉
日本冷凍食品協会(冷食協)が4月22日公表した、2018年の冷凍食品の国内消費量は289万3,299tで前年比1.3%増加、国民1人当たり22.9kgと前年より0.4kg増加した(総人口1億2,644万人として算出)。いずれも過去最高を記録した。国内生産量は前年割れとなったが、冷食の消費量自体は増加が続いた。

ここで国内消費量とは「国内生産量」に「冷凍野菜輸入量」と「調理冷凍食品輸入量」を加算したものをいう。特に調理冷凍食品輸入量は同協会会員だけを対象にした調査結果に基づくことから、実際の消費量は相当程度、発表数値を上回ると見られる。

〈調理冷食輸入量は2年連続増加 フライ以外が大幅増・フライは畜産が伸長〉
調理冷食輸入量は会員36社(前年38社)合計で25万4,353t、前年比3.6%増と2年連続で前年を上回った。金額ベースでは1,641億円、7.0%増と増加した。

冷凍食品 相手国別の輸入量・輸入金額推移

冷凍食品 相手国別の輸入量・輸入金額推移

用途別に見ると、業務用は21万4,039tで0.2%減と横ばい、家庭用は4万0,314tで29.7%の大幅増で3年連続の増加となった。金額ベースでは業務用が1,316億円で4.0%増、家庭用が325億円で21.2%増となった。品目別ではフライ類が18万0,786tで5.5%減とマイナスに転じた。そのうち畜産は3.4%増11万8,381tと伸びているが、水産が14.6%減4万8,352t、その他が27.0%減1万4,053tと落ち込んだ。
 
フライ類以外は7万3,567tで35.4%の大幅増。前年半減した家庭用が2.7倍増と回復した。
 
国別に見ると、中国が前年2桁増の影響もあり1.6%減とわずかにマイナスとなった。タイは3.7%増と2年連続のプラス。ボリュームは小さいが「その他」の国(ベトナム、インドネシア、米国、韓国、カナダなど)は62.1%増となった。エビフライなどのインドネシアが5,242tで前年比3倍増と伸長した。
 
金額ベースでは中国が0.5%増727億円、タイが7.6%増790億円となった。
 
〈冷食日報 2019年4月24日付〉