消費増税による内食回帰を想定、加藤産業「2019秋季/第123回総合展示会」で家飲み向けなどの提案充実
加藤産業グループは9月11~13の3日間、神戸国際展示場で「流通を最適ソリューション」をテーマに、「2019秋季/第123回総合展示会」を開催した。ソリューション提案では、売り場での実現性が高く消費者志向を重視した“リアル”な売り場として、実際に成果のあった事例を軸に提案した。また、10月の消費増税により内食回帰を想定した提案が充実していた。会場には467社(一般加工食品215、業務・冷凍・チルド・水産147、酒類105)が出展し、秋冬新商品や重点商品をアピール。全国の主要得意先約5,500人を招待した。
ソリューション提案では、クロスMD、ID-POSを活用したターゲット年代別トレンド売場(飲用酢)・買いたい商品が選びやすい売り場――などを切り口に、実際に成果のあった売り場づくりの事例とともに提案した。社会問題への対応として、食品ロスと海洋プラスチック問題についての取り組み事例をパネルで紹介した。同社とケイ低温フーズ、ヤタニ酒販、三陽物産のグループ合同提案コーナーでは、消費増税後の節約・内食化を想定し、「家飲みで楽しむ休日」をテーマに、「ハレの日にはごちそうパスタ」(パスタとワイン)、日本酒・洋酒に合うメニューと商品を提案した。試食の中で、沖の島水産の手焼き・わら焼きにこだわったドリップの出ない「カツオのたたき」(冷凍)が特に好評だった。
ケイ低温フーズの提案コーナーでは、働く女性・ワーキングマザーへの「おうちごはんで楽しい食卓」として満足感を得られる惣菜メニューや、「皇蘭」、オムライス専門店「ポムの樹」といった関西名店の味を手軽に楽しめる冷凍食品をアピールした。
ケイ低温フーズの提案コーナー
酒類コーナーでは、「唐揚げ×ハイボール」「とりつくね×レモンサワー」「餃子×ビール」といった酒類と冷凍食品による家飲み提案をしていた。
ロジスティクスイノベーションコーナーでは、「サプライチェーンイノベーション大賞2019」(経済産業省)を受賞した「入荷検品レスを用いた配送効率化取組み」と、同社の物流ノウハウとAI技術による人員計画と商品配置の最適化(AI物流予測・シフト調整、AI商品配置システム)を紹介していた。
〈冷食日報 2019年9月13日付〉