中国の野菜生産量は7億トン、輸出先は日本が数量でトップ/輸入冷凍野菜品質安全協議会「第11回日中冷凍野菜品質安全会議」
中国は世界で最大の野菜輸出国だ。2018年の輸出額は149.7億ドル、輸出量は1044.7万tに達しており、世界の総輸出の比率で16.3%を占めている。2位のオランダと比較して、輸出量は約15万t、輸出額は約25億ドルの差がある。
生鮮・冷凍野菜の輸出額は57億ドルで、野菜全体の37.4%を占める。主な輸出品目はしいたけ、にんにく、きくらげ、ショウガなどだ。輸出先は金額のトップはベトナムで23.8億ドル、次いで日本が22.9億ドルとなっている。輸出量は日本がトップで158.6万トンとなっている。
中国国内での栽培作物は、少なくとも298品目はあるという。白菜や大根、キュウリ、キャベツ、トマト、ナス、セロリなど9種類で野菜の作付面積は全国野菜の作付総面積の48.4%を占め、生産量は全体の56.7%を占めている。
中国の野菜産業は急速に拡大したものの、近年の伸長率は緩やかになっているという。2018年の作付面積は2,020万ヘクタールで、1978年と比較して5.1倍に増加した。2018年の生産量は7億トンで、1978年と比べて7.5倍となっている。また、地域によって夏や秋が野菜の生育に最適な場所や、冬や春に良い場所がある。地域間の競争は激しくなっているという。
最近は野菜の作付面積が増える反面で、穀物の作付面積が減少傾向にある。李教授によると「野菜は農作物の中でも優位性がある。穀物の収益を1,000円だとすると、野菜はその3倍以上になる」と話す。そのため、農家でも野菜を最優先で栽培する傾向になっている。また、中国の政策で農村振興や構造改革などに取り組んでおり、野菜産業も地方政府などの機関からの協力で発展している。
〈冷食日報 2019年10月28日付〉