日本アクセス「春季フードコンベンション2020」東日本、冷凍では全農・Dole コラボの冷凍野菜・果実、「クラシル」コラボ商品を予告

「クラシル」との共同開発によるコラボPB商品を予告(写真の商品はイメージで販売商品は未定)
日本アクセスは1月22~23日、総合展示会「春季Food convention 2020」東日本をさいたま市のさいたまスーパーアリーナで開催している。テーマは第7次中期経営計画のスローガン同様、「NEW ACCESS WAY2020~進化・創造~」とし、メーカー600社以上が出展、2日間で約1万1,000人の来場を見込む。今回は初めてトレンドキーワード企画を実施。同社マーケティング部が考える「2020年上半期注目のキーワード」として▽時差キッチン▽目指すは健康美▽スポーツデマンド▽日常と防災のシームレス化▽エシカルがかっこいい――の5つを掲げ、そられらに該当する商品や企画に共通のPOP、シールを付けて展示を行うという取り組みを行った。

フローズン関連では、「アクセスブランド」ブースで、冷凍野菜・果実のさらなる売場活性化を目指した全農・Doleブランドとの取り組みを紹介。ともに実際の商品発売は今年の初夏となり、詳しい商品概要は現時点で未定だが、全農とは共同開発で国産冷凍野菜を投入。全農の「ニッポンエール」ブランドと、日本アクセスの「Delcy」ブランドのコラボで、統一パッケージにより冷食売場で“面”で展開。産地や品質のアピールをしたものとなるという。

Dole社とは、コラボにより日本アクセスオリジナルの大容量冷凍果実商品を投入。既存のレギュラーサイズのDelcy冷凍果実シリーズに加え、知名度の高いDoleブランドを冠した商品として、冷凍果実をより身近な商品として定着させる。

「フローズン」ブースでは、今月15日に業務提携を発表したdely社のレシピ動画サービス「クラシル」との共同開発によるコラボPB商品を予告。「クラシル」で人気のレシピを市販冷食・チルドで商品化していく。冷食ではおかず・副菜など100~120g程度で実売250~300円程度の商品を想定。マーケティング部・フローズンMD部・商品開発部が三位一体で開発を進め、今秋~冬の発売を計画する。

〈中計重点方針に沿った提案実施、東日本3Q連結売上は1.9%増〉
22日の記者発表会であいさつした亀岡正彦取締役専務執行役員東日本営業部門長は、東日本営業部門の第3四半期までの業績に触れ、売上高が単体で前年比1.7%増、連結で1.9%増と堅調であるとした。また、展示会について要旨次のように述べた。

亀岡専務=2019年を振り返ると、前年に引き続き自然災害が多発するとともに、増税もあり景気は足踏み感が見られた。そうした中、食品流通業界を取り巻く環境は大変なスピードで変化している。それに対応するため、社員1人ひとりがさらに進化し、求められる新たな価値を創造し、フルライン卸として多様な商品・機能・サービスをご提供できるよう、この展示会でも提案したい。

第7次中期経営計画達成に向けた2019年度の重点方針を定めており、その1つが「商品開発の強化」だ。昨年9月から発売した新たな健康軸PB「からだスマイルプロジェクト」や冷凍ミールキット「ストックキッチン」などの製造卸事業、またMD戦略商品の開発力を強化している。

次に「フルライン卸戦略の実行」。強みを持つ乾物・乾麺や、酒、菓子を中心としてドライカテゴリーのさらなる強化、全国幹線物流網によるMD力の強化などに全力で取り組んでいる。「次世代ビジネスの強化」ではECビジネスとして、アマゾンマーケットプレイスへSmileSpoonの屋号で出店、冷凍食品を含む取り扱いアイテム数は現在約820品に拡大中だ。

今回の展示会でも中計のテーマと、これらの重点方針に沿った力の込もった提案を行っている。また、メーカー様の春夏新商品をはじめ、素晴らしい商品を当社の機能でお客様にお届けして参りたい。

〈冷食日報 2020年1月23日付〉