3月10~13日「FOODEX JAPAN2020」で「美食女子Award」開催、働く女性を応援する“フローズンフーズ”表彰イベントに

ベフロティ・西川剛史社長、JMA産業振興センター・金田翔吾プロジェクトリーダー
一般社団法人日本能率協会(JMA)は、3月10日~13日に幕張メッセで開催するアジア最大級の国際食品・飲料展FOODEX JAPAN2020の表彰イベントとして、「FOODEX 美食女子Award~フローズンフーズで活躍する女性応援プロジェクト~」を実施する。

JMAでは、これまでもFOODEX JAPAN内で表彰イベント「美食女子Award」を実施してきていたが、今回から「フローズンフーズ」(冷凍食品やアイス等)に絞ったイベントに変更。▽栄養・ヘルシーシリーズ▽こだわり素材シリーズ▽メニュー提案シリーズ▽本格的グルメシリーズ▽スイーツシリーズ――の5カテゴリーに、冷凍食品・アイスクリームメーカー等29社94品目がエントリー。活躍する女性の視点から、価値あるフローズンフーズを選定する。

JMA産業振興センター第1事業系の金田翔吾プロジェクトリーダーによれば、メーカー・外食・小売など業界関係者から成るFOODEX JAPAN企画委員会で内容を議論する中で、同委員会の久木邦彦委員長(イオンリテール副社長)、小野瀬卓副委員長(三菱食品取締役常務執行役員)の呼びかけもあり、“フローズンフーズ”に特化し、働く女性を応援する商品を選考する企画に決まったという。

その背景には、昨今の社会背景の変化がある。女性就業者数は増加を続け、総務省の労働力調査によると、女性の就業者数が2019年6月に初めて3,000万人を突破。社会で活躍する女性にとって、調理の“時短”ニーズが高まっている。一方で、冷凍食品の国内消費金額は1兆円を超えてなお増加傾向(2018年は前年比1.6%増の1兆0,746億円:日本冷凍食品協会)にある。

そして、時短・簡便のみならず、技術の進歩とメーカーの努力で「美味しさ」を実現。さらに保存料の添加が原則不要な「安心・安全な食品」、製造・流通過程や家庭内の冷蔵庫での「食品ロスの削減」にもつながるという特徴を持ち、社会課題を解決するアイテムとしても期待が高まっており、フローズンフーズに特化した企画となった。なお、JMAでは今回限りではなく、今後もフローズンフーズに特化して同イベントを開催していく意向だ。

1月15日~17日にかけて実施された第1次審査会には、モデルや栄養士、フードコーディネーターなど食に対する意識の高い一般女性および、卸、小売、通販など食品・飲料を扱う企業の女性バイヤーが3日間合計で約100人参加。エントリー商品を実際に試食し、

〈1〉味
〈2〉売値、コストパフォーマンス
〈3〉安全性・栄養価
〈4〉ボリュームの適正
〈5〉パッケージデザイン
〈6〉簡便性、時短調理の効率性
〈7〉口コミ適正
〈8〉市場適正

――といった審査ポイントで審査を行った。

イベントに協力する“冷凍王子”ことベフロティ社長・西川剛史氏は、第1次審査会場を訪れ「フローズンフーズは年々レベルが上がり、美味しくて健康で便利な商品となっているが、まだ手抜きなどの罪悪感を持っている人もいる。“美食女子Award”でその罪悪感を無くし、生活を豊かにしてくれるという魅力を発信したい」など述べた。

今後、2次審査として、3月10日に開幕する「FOODEX JAPAN 2020」の会場で来場者投票を実施。1次審査・2次審査の結果により、3月12日に「美食女子Award 表彰式」が開かれ、5カテゴリーごとのグランプリが発表される。また、同日、『フローズンフーズによる小売ビジネスの変革』と題したパネルディスカッションを、FOODEX JAPAN企画委員会の久木委員長、小野瀬副委員長をパネリストに迎え、西川氏のファシリテーションのもと実施。

翌13日には、「美食女子Award総評会」が開かれ、アワード受賞製品に関して、審査を行った“美食女子”や女性バイヤーが、受賞のポイントや今後のトレンドについて解説する(各企画は9ホール・トレンドステージで開催)。

〈冷食日報 2020年2月14日付〉