新型コロナ影響、スーパー各社の冷食販売が伸長も、在庫は現状「問題なし」
イオンやイトーヨーカドー、ライフの直近1週間の冷凍食品の販売が大きく伸長している。各社への取材で明らかになった。中でもチャーハンなどの米飯やパスタが販売を伸ばしている。新型コロナウイルスの感染拡大や、それに伴う公立の小中高校の臨時休校などが影響し、家庭内での喫食が増加したとみられる。商品の在庫状況については、各社とも現状は問題ないとの回答だった。
イオンの2月24日~3月1日までの冷凍食品の販売は「昨年比で3~4割伸びた」(広報担当)という。新型コロナウイルスの影響だけでなく、「2月28~29日に実施した『お客様感謝デー』の効果もあったのでは」(広報担当)と話す。商品の品切れについて、特別報告はないという。
イトーヨーカドーも冷凍食品の販売を伸ばしたという。全般的に販売を伸ばした中で、「チャーハンやパスタなど一食完結型の商品が特に伸びた」(広報担当)と説明する。「レンジで温めるだけなので、子供でも簡単に調理できる点が支持をされているのでは」と推察する。
ライフコーポレーションは、首都圏の既存店において、2月25日~3月2日の冷食販売が前年比で「1.7倍になった」(広報担当)。一斉休校の影響もあり駆け込み需要が見られたという。欠品については「(今のところ)特にはない」と述べた。