2020年第14週のスーパー加工食品売上高は前年比21.0%増、緊急事態宣言の影響で需要増加

KSP-POS(対象:全国のスーパー・生協1,030店舗)の2020年第14週(4月6日~12日)の加工食品全カテゴリー合計の売上高は、前年同期比21.0%増と、第12週に続き再び20%増を上回った。冷凍食品の売上高も24.2%増と加工食品平均を上回った。4月7日に東京など7都府県に緊急事態宣言が出されたことが、食品の買いだめ的な購買行動に繋がり、加工食品の売上も押し上げたと見られる。

売上上位100カテゴリーの中で、伸長率が前年同期比30%を超えたのは、第12週の26カテゴリー、第13週の30カテゴリーを上回る35カテゴリーに及び、特定のカテゴリーへの集中傾向が見られる。前年同期比の伸長率が50%を超えたのものも15分野(前週9分野)にのぼり、備蓄用途のほか手作り志向が伺える。

伸長率順に列記するとプレミックス111.5%増、スパゲッティ101.1%増の2カテゴリーが2倍以上、ホイップクリーム87.9%増、包装餅82.7%増、小麦粉79.9%増、ソースミックス79.2%増、畜産缶詰76.9%増、その他ホームメイキング材料(ドライイースト、ゼラチン、ベーキングパウダー等)73.6%増、乾麺64.1%増、インスタント袋麺64.0%増、生地・皮(餃子や春巻きの皮等)54.8%増、調理済みカレー54.2%増、蜂蜜53.4%増、お茶漬の素52.5%増、バター50.8%増となった。

〈冷食24.2%増、米飯46.0%増〉
冷凍食品も合計で24.2%増と引き続き伸長している。カテゴリー別では、冷凍調理13.1%増、冷凍麺36.5%増、冷凍米飯46.0%増、冷凍農産31.8%増、冷凍ピザ・グラタン20.8%増で、特に米飯の伸長率が高かった。また、本紙では冷凍食品合計に含めていないが、パイシートや豚汁の具など含むその他冷凍食品も36.7%増と伸長している。

〈冷食日報2020年4月21日〉

一蘭