「大阪王将 羽根つき餃子」などリニューアル、「5フリー」で素材の美味しさ活かす/イートアンド

イートアンド・星野創常務執行役員食品営業本部長
イートアンドは、家庭用冷凍食品の主力商品で定期的なリニューアルを引き続き実施し、20年秋冬は「大阪王将 羽根つき餃子」など10品を8月末より、全国でリニューアル発売する。

10品中8品を、
▽香料
▽甘味料
▽着色料
▽保存料
▽化学調味料
――5つを使わず、素材の持つ本来の美味しさを活かした「5フリー」商品とする。

「大阪王将 羽根つき餃子」(12個たれ2袋付296g)「同 味噌だれ付き」(12個味噌だれ2袋付300g)は、「5フリー」とするとともに、肉を増量し旨味とジューシー感をアップさせた。

「大阪王将 ぷるもち水餃子」(270g)「同 ボリュームパック」(540g)「同 特盛」(850g)は、従来のキャベツ・白菜・しょうがに、玉ねぎ・ニンジンを追加し、5種類の国産野菜を使用。隠し味に味噌を入れることで、深い味わいとした。また、独自のしみうま加工でスープの味がよく染み込むようにした。

「大阪王将 羽根つき焼き小籠包」(5個180g)は4個入から5個入に改め、全体重量も増加し、お得感を増すとともに、スープに肉の旨味をプラスし、にこごりに中華スープを加え深みのある味わいにした。

「同 羽根つきにら饅頭」(6個216g)は、皮に米粉ともち粉を使用することで、薄皮でありながらもちもちの食感を実現した。「同 つまみ餃子」(216g)は、原材料から乳を抜き、アレルギー対応を強化した。

これらのほか、「同 羽根つきチーズ餃子」(12個276g)「同 羽根つきカレー餃子」(12個添付油1袋付287g)もリニューアル発売する。このうち、「羽根つきカレー餃子」「羽根つきにら饅頭」を除く8品を「5フリー」商品とし、パッケージにもマークを入れる。

〈コロナ後「イミ消費」に向けて「5フリー」推し進める/星野常務〉
7月9日、都内で開催した新商品発表会であいさつした星野創常務執行役員食品営業本部長は、2020年秋冬新商品のコンセプト等について要旨次のように述べた。

星野常務=昨今のコロナ禍でトレンドキーワードには「新生活様式」が挙げられる。
▽テイクアウト/デリバリー
▽手洗いうがい・マスク
▽ソーシャルディスタンス
▽モバイルオーダー/オンライン化
▽NO!3密
▽リモートワーク
――といったものが顕在化し、with コロナの新しいライフスタイルへ移っている。

何が正解かはっきり分からないが、場面場面で正しい所を探しながら取り組みを進めたい。今期我々は外食・食品とも、キーワードとして「イミ消費」にスポットライトを当てている。

モノ消費(have)からコト消費(do)へと言われ、数年来トレンドとされたが、もう一歩踏み込んだ「イミ消費(be)」が台頭してきたと見る。どういう意味で商品を買うのか、どういう意味で食卓を囲むのか、それ自体の持つ意味をもっと明確にすることで、お客様とのコミュニケーションがもっととれるのではないか。

イミ消費はまだ浸透してない部分もあり、ディスカウントが進んでいる面もあるが、マーケットの多様化はますます進んでおりもっと浸透していくだろう。そうした中で、当社では今秋より「5フリー」の取り組みを進め、より安心・安全な商品作りを目指した。生活者の食に対する意識が高まる今、消費行動変化に対応するため、
▽香料
▽甘味料
▽着色料
▽保存料
▽化学調味料
――の5つを使わない、素材の持つ本来の美味しさを最大限に活用した商品作りを行う。

添加物の身体への影響は学術レベルでも賛否両論あるだろうが、私達自身として、こうした食品づくりをしていこうということ。そもそも冷凍食品は保存料が不要で、現在の冷凍技術からすればこれらに頼らずとも、素材の味を活かした商品作りは可能だ。

これを進めることで、「安心・安全で身体の健康を保てるもの」という「イミ消費」を一層訴えかけられればと思う。これまでも同様の取り組みは他社でもあるが、コロナ禍の中で生活者自身が食べるものへ向き合う機会も増えていると見られ、イミ消費に対応するものとして「5フリー」を推し進める。

〈冷食日報2020年7月14日付〉