ケイエス冷凍食品「国産鶏肉使用ねぎ味噌 鶏つくね串」、大袋「国産鶏肉使用 肉だんご」発売も/2020年秋季新商品

ケイエス冷凍食品「国産鶏肉使用ねぎ味噌 鶏つくね串」
〈業務用はボール食材で代替肉市場に参入〉
ケイエス冷凍食品は7月21日、オンラインで2020年秋季新商品説明会を開いた。家庭用では主力の鶏つくね串シリーズで期間限定品を継続提案するほか、コロナ禍による家庭内での食事の増加に対応して大袋タイプの商品を複数そろえた。業務用では得意のボール状食材で代替肉市場に参入する。

家庭用では新商品5品、リニューアル品1品、パッケージリニューアル品3品を、一部を除き9月1日に発売する。

家庭用の開発テーマは「お客様のニーズに合った『おつまみ・食卓おかず』でお客様を笑顔にします」。川村綾子マーケティング部長は「当社はお弁当のイメージが強いが、おつまみ・食卓のおかずで使用できるラインアップや食シーンの提案を推進する」と述べた。

具体的には
〈1〉鶏つくね串シリーズの多様な食シーンの提案
〈2〉食卓おかずで使える大袋商品の提案
―――となる。

「鶏つくね串」はレギュラー品のほか「きんぴら入り」の通年販売を継続。期間限定品(9月~翌年3月)として「国産鶏肉使用ねぎ味噌 鶏つくね串」を新発売する。期間限定品は第5弾となる。

3品を品ぞろえすることで店頭での視認性を高める。消費者に食べ比べの楽しさを提供し、おつまみやおかず使いの定着を図る。

鶏つくね串では公式インスタグラムを2月に開設した。「インスタキャンペーンでは弁当はもちろん、おつまみやおかず使いも多く投稿していただいた。この活動は継続したい」(川村部長)としている。

コロナ禍の影響で内食が増加するなか、冷食が内食のバラエティを広げるのに役立つ食材と評価されているとして、「食卓向け大袋商品」をターゲットに位置付けて複数品目発売する。「国産鶏肉使用 肉だんご(プレーン)」(400g)は様々なメニューに対応できる味付けと調理方法が特徴。1個約15gで約27個入り。

「国産鶏肉使用 肉だんご(プレーン)」

「国産鶏肉使用 肉だんご(プレーン)」

パッケージ表面にはメニュー例の写真を3点掲載、アレンジのイメージを伝えるため2種類のパッケージを展開する。「“万能お助け食材”として提案したい。急に1品追加するとき、メニューのボリュームアップしたいときなど必ず活躍する商品だと思う」とした。コロナ禍以前から、食卓向けおかずの品ぞろえ強化の一環として開発を進めていたという。
 
「スパイシースティックチキンボリュームパック」(280g)は既存の6個入り商品を大袋商品として発売する。1袋約15個入り。
 
「こだわりカレーコロッケ」「マヨたまサラダコロッケ」の2品は緊急発売となる。9月中旬発売を予定している。各10個入り280g。
 
業務用「包み揚げ」として長年販売している商品の家庭用への展開となる。北海道産のじゃがいもと玉ねぎを使用し、それぞれカレーソースやたまごサラダをたっぷり包んでいる。
 
弁当商材では「北海道ジャーマンポテト」をリニューアル。具材のウインナーをスライスカットからダイスカットに変更することで、ポテトとバランスよく混ざり、味わえるようにした。
 
業務用は新商品1品を8月10日に発売、リニューアル品1品は自然切り替えとなる。
 
新商品は「ソイリーボール(プレーン)」。ソイリーは同社の造語で、植物由来の原料のみを使用したボール状商品を指す。そのため乳・卵不使用となる。汎用性のあるプレーンタイプ(=タレなし)を商品化した。1個約15g、1袋67個入り。
 
「新カテゴリーへのチャレンジとして、代替肉市場に参入する」とした。代替肉市場はこの10年で約7倍に拡大しており、20年には70億円を超えるともいわれる。この先も健康・ヘルシーの視点だけでなく環境面からも支持され、市場が拡大していくと見込まれるとして、参入を決めた。
 
植物性タンパク臭を解消したことで、商品化にこぎつけた。外食ルートをメーンユーザーに想定するが、デリカや給食からの関心も得ているという。
 
リニューアル品は「(新)KS 肉だんご」は調理方法として自然解凍と冷蔵庫解凍を追加した。人手不足による現場のニーズを取り込んだ。
 
〈冷食日報2020年7月27日付〉