ライフフーズ、「ミニオンズポテト」や冷凍果実初の機能性表示食品「手摘みビルベリー」発売/2020年秋季新商品

ライフフーズ、「ミニオンズポテト」
ライフフーズは8月19日、2020年秋季新商品を発表した。米国アニメーション映画の人気キャラクターであるミニオンズをかたどった成型ポテトフライを発売する。当初は関東エリア限定発売となる。

また、冷凍果実として初の機能性表示食品となる「手摘みビルベリー」を投入する。目の疲労感を緩和する効果がある食品として、サプリメントの利用者をターゲットに販路を探る考えだ。家庭用の冷凍ストロベリーは原料をモロッコ産に切り替え、パッケージも変更してリニューアル発売する。

「ミニオンズポテト」(220g×12袋×3合)はミニオンズのケビンとスチュアートの2種類のキャラクターをかたどった成形ポテトフライ。1個20g前後で約11個入り。原産国はドイツで、ライフフーズの市川センターでリパックして出荷する。欧州の大手ファストフード店でも販売された商品だという。

近年、成型ポテトの市場は拡大傾向にある。高校生や社会人の弁当持参率の増加を背景にコンパクトサイズの成型ポテトが重宝されている面があると見る。

他方、ユニバーサル社のミニオンズが登場する、怪盗グルーシリーズなどの映画は観客動員が増加傾向にあり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでもミニオン・パークがオープン以来、人気を博している。新シリーズの劇場公開を控え、コラボ商品も市場に出始めている状況だ。

子どもから女性を中心に大人まで、キャラクターのファン層が幅広いことから、新商品も幅広い年齢層を取り込めると見込む。9月1日に関東エリア限定で発売し、来春には全国発売を目指す考えだ。

家庭用の「ストロベリー」(150g×20袋×2合)はホールタイプで、従来のチリ産原料をモロッコ産に変更した。香りが良く、赤みが強いのが特徴だ。パッケージデザインも他の小袋タイプと統一し縦型に変更した。6月発売済み。

イチゴはクリスマスシーズンの12月から2月頃まで需要が高まり、生鮮イチゴの販売価格が高騰する。菓子作りやジャムの素材として秋棚に販売チャンスは大きいと見込む。

「手摘みビルベリー」(300g×12袋×2合/1kg×10袋)は「ビルベリー由来アントシアニン」で機能性表示食品の届出番号を取得した。ビルベリーはブルーベリーの一種だが、中欧~北欧、アジア北部の森に自生し、果実は手摘みで収穫される。新商品はポーランド産。アントシアニンの含有量は、通常のブルーベリー(カルチベイト)を1とすると、野生種のワイルドブルーベリーが1.4倍、ビルベリーは3~5倍に及ぶ。

ビルベリー由来アントシアニンは、スマートフォンやパソコンなどを使用する際に、一時的に低下しがちな目のうるおい感の維持や目の焦点を合わせやすくすることによって、目の疲労感の緩和に役立つことが報告されているという。新商品は毎日大さじ1杯半(15g)で、ビルベリー由来アントシアニン摂取量43.2mg以上を摂ることができる。

ポーランドの生産工場では通常、洗浄後に選別を2回して出荷するが、ライフフーズ向けに特別に選別を3回行う。さらに市川センターで最終目視選別し、袋詰め、X線・金属検査・微生物検査を経て出荷する。

サプリメントを日常的に利用している人をターゲットに据える。機能性表示食品市場は2018年度に2,240億円、その51.1%を「サプリメント」が占め、冷凍果実が属する「生鮮食品」は4.2%に過ぎないが、自然の食品で健康を維持したいと望む消費者のニーズを取り込みたい考えだ。発売は9月中旬となる見通し。サプリメントよりも1日分の必要量を安価に摂取できる価格設定にして(300g規格で1,000円以上となる見込み)、ドラッグストアや宅配ルートから販路を開拓していく考えだ。

ライフフーズ新商品紹介の様子(中央は矢野良一社長)

ライフフーズ新商品紹介の様子(中央は矢野良一社長)

◆ライフフーズ「手摘みビルベリー」消費者庁への届出表示
本品にはビルベリー由来アントシアニンが含まれています。ビルベリー由来アントシアニンは、スマートフォンやパソコンなどを使用する際に、一時的に低下しがちな目のうるおい感の維持や目の焦点を合わせやすくすることによって、目の疲労感の緩和に役立つことが報告されています。
 
〈冷食日報2020年8月21日付〉