日清フーズ デジタル広告への注力継続 、「青の洞窟」イルミネーションイベント2020年の実施は未定
日清フーズは2020年の秋に投入する冷凍食品の新商品の販売施策として、これまで継続してきたデジタル広告による提案を継続する。WEBでの提案でトライアル利用を促進する。別途、冷凍食品のトライアルキャンペーンも検討しており、初年度の販売目標は、常温が30億円、冷食は50億円の計80億円を計画する。
今秋の新商品は、常温家庭用20品(うちリニューアル7品)、家庭用冷凍食品13品(うちリニューアル4品)の計33品(リニューアル11品)を投入する。
8月21日に実施したオンライン上の新商品発表会で、昨今の動向を小池祐司社長は「新型コロナウイルスの拡大で在宅勤務や移動制限が進み、家で過ごす時間が増えたため、内食需要は急増した。小麦粉やスパゲッティなどは他の食品よりも高い伸長率で、コロナ禍のピークだった4~5月よりは落ち着いているが、前年を超える伸長は続いている」と話す。
また、新型コロナウイルスの感染拡大で「消費行動は変化し、簡単便利や家での中食など新たなニーズも生まれている」という。「『青の洞窟』は冷凍食品を全面的に刷新し、家でも外食の気分を楽しめるようにした。ブランド価値の更なる工場も目指す」と語る。
2020年6月には加工食品事業部を改編し、プロダクトマネジメント統括部を設置した。「市場をキャッチ出来る体制で商品開発を進めていく」と力を込めた。
「青の洞窟」ブランドで例年冬に行っているイルミネーションイベントは、「実施をするかしないかを含めて検討中」(プロダクトマネジメント統括部長の岩橋恭彦常務取締役)という。
また、テレビCMやデジタルCMの投入を予定するほか、冷凍食品はトライアルキャンペーンの実施などを計画する。
〈冷食日報2020年8月25日付〉