日本製粉 パスタ「レガーロ 芳醇クワトロフォルマッジ」発売、間食向け「ニップン おやさいパンケーキ」「ニップン アメリカンドッグ」も

日本製粉「レガーロ 芳醇クワトロフォルマッジ」
〈“巣ごもり消費”に対応、利便性など提案〉
日本製粉は新商品3品とリニューアル品2品を9月1日に発売すると、8月27日に発表した。新型コロナウイルスの影響で高まる「巣ごもり消費」などの需要に応えるべく、スナックシリーズ2品を拡充したほか、プレミアムパスタブランド「REGALO(レガーロ)」で4種のチーズを使った新メニューを追加する。順調に推移する「オーマイプレミアム」では商品2品のリニューアルを実施した。

新商品のテーマは、
〈1〉コロナ禍における「巣ごもり需要」などへの対応
〈2〉本格・上質化への対応
〈3〉時短・簡便対応
――の3点を挙げる。

冷凍食品では、外食の代わりになるような高付加価値商品として「レガーロ 芳醇クワトロフォルマッジ」を投入し、ドライグロッサリーとのシナジーやブランドの一層の強化を図る。家庭で過ごす時間が増えたため、ちょっとした空き時間に食べられる間食向けの商品として「ニップン おやさいパンケーキ」と「ニップン アメリカンドッグ」も投入する。

簡便化への対応は、以前から取り組む紙トレーによる利便性の高さを引き続き提案する。冷凍個食パスタ市場は大きく伸長し、インテージSCI の推計によると、2019年10月~20年3月の売上は、前年同期比で10.4%の伸長となった。特にトレー入りの商品は、18%増と大幅に増えている。

「オーマイプレミアム」シリーズも大きく伸長し、前年比で2桁増となった。一層の強化として、「海の幸のペスカトーレ」と「蟹のトマトクリーム」を刷新し、提案を強める。

8月27日にWEB上で開かれた新商品説明会で、食品事業本部副本部長の宮田精久執行役員は「今春発売の『服部さんちの和おかず』シリーズや、トルコライス、レガーロなど、トレー入りの利便性に加えて、内食や家飲み需要に適応でき、好調に推移している」と振り返る。「秋季新商品も独自の視点を磨き上げて潜在ニーズなどにアプローチする開発を進めた」と力を込める。

また、「来年1月1日には日本製粉からニップンへと社名を変更する。親しみを持ってもらえる会社へさらなる発展を目指していく」と語った。

新商品とリニューアル品は次の通り(価格はオープン)。

〈新商品〉
◆「ニップン おやさいパンケーキ」
働きながら子どもを育てている母親は、3人に2人と増加傾向にある。食事の支度を短縮したいと考える人は多く、その中で違和感なく野菜を食べてもらいたいというニーズは高い。そこで、気軽に野菜を摂取できるスナックとして提案する。商品は、かぼちゃ、ニンジン、ほうれん草の3種類の緑黄色野菜を配合した。子どもに不足しがちなカルシウムを手軽に摂取できる。自然解凍にも対応し、様々な食シーンで利用できるようにした。144g(8枚)。

◆「ニップン アメリカンドッグ」
市場は堅調に推移しているものの、定番商品のマンネリ化で伸長は進みにくい状態にあるという。一方で、新型コロナウイルスの感染拡大で内食需要は高まり、間食頻度も増えている。その中で、冷凍食品としての展開が少ないアメリカンドッグに着目した商品となっている。特徴は、間食の定番アイテムを家庭でストックでき、食べたいときに適量をワンハンドで手軽に楽しめる点。独自の配合技術によりレンジ調理でも食感を感じられ、口溶けの良い仕上がりにした。シェアしても食べきれる2本入りにした。100g(2本)。

◆「レガーロ 芳醇クワトロフォルマッジ」
パルミジャーノ・レッジャーノやゴルゴンゾーラなど4種チーズを使用した濃厚な味わいを楽しめる。具材はサルシッチャ風ミートボールをトッピング。パスタは、ソースに負けない食感とチーズとの相性の良いリガトーニを使用した。260g。

〈リニューアル品〉
◆「オーマイプレミアム 海の幸のペスカトーレ」
人気の味わいはそのままにソースを増量した。あさりも増やして魚介の旨味をより高めた。280g

◆「オーマイプレミアム 蟹のトマトクリーム」
ソースの中の蟹を1.5倍に増量し、コクと風味をより高めた。

〈冷食日報2020年8月28日付〉