尾家産業「2020年秋季オンライン提案会」に100以上のメーカーが出展、「お気に入り」登録でサンプル商品も
尾家産業は8月19日から、「繋ぐ」をテーマにオンライン上で「秋季Online提案会」を開催している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で従来の秋季提案会を中止せざるを得なかったため、急遽企画し、本来大阪会場が開催される予定だった19日に合わせた。12月末まで開催予定。
スタート時点で106のメーカーが出展しており、アイテム数は1社10品までで、総数は1,000以上。メーカー・アイテム数共に随時増やしていく予定だ。従来の提案会の全国の来場者総数は約7,000人だが、開始から8月27日までの9日間で来場者数は既に3,000人を超えており、12月末までに1万人以上の来場を見込む。
特設サイトから専用IDとパスワードを使って入場できる。「飲食店」「給食」「中食」「主菜」「副菜」「ヘルスケア」など10のキーワード、出展メーカー、「冷凍食品」「調味料」「惣菜・漬物」「畜産」「水産」など8つの商品カテゴリー別に、出展商品一覧を見ることができる。「ドレッシング」など気になるフリーワードでの商品の絞り込みも可能だ。
商品詳細ページにはチラシやカタログ、レシピ、一部商品には紹介動画が掲載されており、来場者が気になった商品を「お気に入り」に追加すると、後日同社の営業担当がサンプルを直接届ける。届けるサンプル数は1期間(約1カ月)ごとに現在最大30品までだが、今後は届けるサンプル数の増加も検討中だ。
「お客からの商品評価のフィードバックを大切にしているため、サンプルを郵送するということはしない。営業マンが直接持っていき話をする」(坂口泰也取締役営業本部長)としている。
また、同社オリジナルブースのページも作った。新発売の13品を中心に紹介するPBコーナー、テイクアウト・フードペアリングのメニュー提案コーナー、ヘルスケア向けに男性・女性・シニアに合わせてメニュー提案する「やさしいメニュー」コーナー、冷凍おせちコーナーを展開している。
〈オンラインならではの手応えも〉
招待状は既存の取引先に加え、公式SNSのフォロワーなど新規にも送付した。12月の終了までに出展メーカー・招待客共に順次増やしていく予定で、新規メーカーの出展が決まると、招待客の登録アドレスに通知メールを届ける。
来場者の詳細なアクセス分析は今後進めていく予定だが、「通勤の時間帯や土日のアクセスが多く、これまで時間がなくリアルの展示会に足を運べなかったお客にも見てもらえているのではないか」(坂口営業本部長)とオンラインならではの手応えも見せる。
今後は従来の展示会との同時開催も検討していく。「何もかも初めての取り組みなので、参考にするものがなかった。今のページが本当にユーザーフレンドリーかどうかも分からない。何度でも改善できるのがオンラインのメリット。ユーザーに意見を聞きながらより良いものにしていきたい」(重松伸明マーケティング部長)としている。