味の素冷凍食品「やわらか若鶏から揚げ」アレルギー対応で売上伸長、家族で“同じものを楽しく”
味の素冷凍食品は2019年秋に、ロングセラー商品「やわらか若鶏から揚げ」の3大アレルゲン(小麦、乳、卵)不使用に踏み切った。従来からの愛用者にも満足してもらえるおいしさを実現し、テレビCMなどマスマーケティングとともにアレルギーに悩む人たちとのコミュニケーションに取り組み、売上げを伸ばしている。
衣にはもともと米粉を使用していたが、味の決め手になる醤油はおいしさを損なわない小麦不使用のものを醤油メーカーと共同開発した。
製法には「二段仕込み製法」を取り入れ、より香ばしくジューシーに仕上げ、1粒の大きさも一枚肉を大振りにカットし、約27gから30gに変えて満足感を高めている。
2020年春からお弁当から揚げとともにアレルギー対応の訴求を強めた。自社ホームページやSNSでアレルギーの子を持つ母親とのネットワーク作りにも注力している。
〈食品産業新聞 2020年12月7日付より〉