ニチレイフーズ春季新商品、1枚120gのボリューム「てり焼きチキンステーキ」や「大豆ミートのハンバーグ」を発表
ニチレイフーズは1月14日、2021年春季新商品を発表した。家庭用では伸長している食卓向けおかずに、ボリューム感のある「てり焼きチキンステーキ」を新発売するほか、ニチレイフーズ初となる代替肉を使用した商品も提案する。
家庭用冷食は新商品14品、リニューアル品9品を、家庭用常温品は新商品1品、リニューアル品3品をそろえた。
家庭用冷食市場について、2020年度は6年連続で過去最高を更新する見込みだ。世帯構成や働き方の変化に加え、コロナ禍において、在宅や家族時間の増加で生活者の時間のとらえ方が変わったことが後押ししている。
宮川浩幸家庭用事業部長は「冷凍食品は日本の食卓へさらに必要とされる新たなステージに立った」と述べた上で、「時短」から進化した「時産」行動への対応がメーンテーマだとした。「時産」とはコロナ下で在宅業務の合間の時間を利用した調理や、家族全員分の調理、調理の外部化、まとめ買いなど、効率化によって時間を生み出す行動を指す。
具体的には“ながら調理”を可能にするレンジ調理品、一度に沢山のおかずを“集約調理”できる揚げ調理おかず、“下ごしらえを代行”した料理キットおかず、“買い物回数を集約”できる大容量凍菜――の品揃えとなった。
食卓のおかずとしては、戦略カテゴリーの一つであるチキン商材から、当季一押し商品となる「てり焼きチキンステーキ」「骨なしフライドチキン」の2品を提案した。
「てり焼きチキンステーキ」(2枚240g)は1枚120gという、従来の家庭用冷食にはなかったボリューム感と、オーブンでじっくりと焼き上げ、こんがりジューシーな仕上がりが特長。手作りでは手間がかかるメニューがレンジで簡単に出来上がる。
「骨なしフライドチキン」(2枚200g)もボリューム感たっぷり。冷食のおかずに対するボリューム不足への不満を解消する。12種のスパイス・ハーブを使用し、香り立ち豊かな仕上がりが特長だ。
唐揚げでは嗜好が多様な、たれ付けタイプに伸びしろがあると見て「ハニーマスタードチキン」も新発売する。鶏むね肉を使用。
家庭で揚げ調理タイプの冷食の利用が増えていることから、「北海道産じゃがいものコロッケ(牛肉入り)」(8個入560g)も新発売する。
〈「本格炒め炒飯」20周年、炒め工程を改良〉
米飯では2021年に発売20周年を迎える「本格炒め炒飯」をリニューアルする。プロの調理方法に倣った炒める動きの改良と、中華の火力の再現度を高めた“新・三段階炒め製法”を導入し、パラパラ感と香ばしさを向上させた。各種プロモーション企画も計画している。
米飯の新商品として、シニア層を狙った和のごはん「かつおだし香るじゃこ焼めし」を発売。和のごはんに炒め技術を使い差別化を図った。
〈ニチレイフーズ初の大豆ミート使用商品〉
新規需要創造への挑戦も行う。1月に発売した、具材とタレのキット商品「八宝菜」と「麻婆茄子」もその一つだが、今春は社会課題の解決に寄与する商品として「大豆ミートのハンバーグ」(2個入140g)を新発売する。2020年1月に出資したDAIZ社の原料を使用。大豆ミートを数種類組み合わせることで、肉のような食感と風味を再現した。コレステロール95%オフ(同社「ミニハンバーグ」比)、1個当たり大豆イソフラボンを25mg含有する。
弁当商品は春先の苦戦から回復傾向にあり、食卓の利用が増えていることに対応する観点から新商品を品揃えした。「チキングリル」(6個入126g)、「たいめいけんデミグラスソースカツ」(5個入110g)、「ふんわり海鮮シューマイ」(12個入168g)の3品。
冷凍野菜は大容量商品の需要が伸びているとして、ブロッコリーに次いで「そのまま使えるきざみオクラ ボリュームパック」(400g)を発売。国産品の伸びが著しいハッシュドポテト市場に「北海道産じゃがいものハッシュドポテト」(8枚入400g)も提案する。今川焼には再販の要望が強いクリームチーズをレモン風味にアレンジした「今川焼(レモン香るクリームチーズ)」(5個入315g)を発売、レンジで20秒の半解凍を提案する。
〈冷食日報2021年1月15日付〉