日本水産、家庭用冷食開発テーマは「おうち時間への対応」/2021年春夏新商品・リニューアル品

日本水産「五穀米が入った!赤飯おにぎり」
〈朝食・昼食におにぎり拡充、家飲み対応「フライドチキン」〉
日本水産は1月26日、2021年春夏の新商品・リニューアル品を発表した。家庭用冷凍食品では新商品16品・リニューアル品13品の計29品を、3月1日に全国で発売する(一部地域限定)。

カテゴリー別内訳は、米飯3品、スナック類3品、食卓惣菜2品、弁当品3品、農産品3品、幼児食「ニコパク」2品。オンラインで開催された発表会では、中野博史家庭用食品部長が商品概要などについて説明した。

今回はニューノーマルが浸透し、自宅で過ごす時間が増大する中、「おうち時間への対応」をキーワードに、顕在化するさまざまなシーンに合わせた商品を提案。余暇時間が充実する中での「家族時間の充実」「家飲み」、家庭内で調理機会が増える中での「献立のマンネリ化」「家事時間増」、テレワークが拡大する中での「朝食需要」「昼食需要」といったシーンを想定した商品を投入する。

米飯では、テレワークが拡大する中で朝食・昼食需要を想定し、「五穀米が入った!赤飯おにぎり」「しょうゆの香りひきたつ!焼きおにぎり」(各6個300g)を発売。冷凍おにぎり市場は、日本水産が「もち麦が入った!」シリーズなど具入りおにぎりを投入したことで、新しいおにぎり利用者を開拓し、20年上期も前年比8%増と伸長した。さらなるバラエティ化により、市場の拡大・けん引を目指す。

日本水産「フライドチキン」

日本水産「フライドチキン」

今回の新商品は単身女性や子どもの朝食や昼食に向け、素材を活かした優しい味わいに仕上げた。また、環境配慮型の包材を使用し、独自エコマーク「みらいの海へ」もパッケージに表示する。
 
なお、既存のもち麦おにぎり2品・金芽米おにぎり1品も素材を活かしたやさしい味わいに、主力「大きな大きな焼きおにぎり」は新たに配合した独自ブレンドのしょうゆだれに変更し、さらに香ばしくリニューアルする。
 
米飯ではもう1品「高菜と明太子のピラフ」(400g)を発売。「おうち時間」が増加する中での昼食シーンを狙う。
 
スナック類では、余暇時間が充実する中での小腹が空いた時や、家飲みシーンを想定し「フライドチキン」「フライドチキン旨辛」(各4個360g)を発売。開発背景として、鶏肉メニューの中でフライドチキンの構成比は、外食・中食市場ではから揚げに次ぐ34%ほどあるのに対し、冷食市場では0.5%と非常に低いことが挙げられる。家庭内喫食機会が増加する中、調理の簡便化で外食・中食需要の取り込みを目指す。
 
商品特徴として、電子レンジの簡単調理に加え、1個90gの1枚肉を使用した食べごたえあるボリューム感、スパイスの効いた衣と独自の漬け込みによるジューシーな食感が挙げられる。
 
スナック類ではもう1品、たこ焼きの新アイテム「ま~るいたこ焼き 大粒15個」(15個450g)も発売する。
 
食卓惣菜では、家庭内での調理機会が増える中で食卓にもう1品を手軽に実現する商品を発売。昨秋から展開する学校法人服部学園服部栄養専門学校監修の「今日のおかず」和惣菜の小鉢シリーズで「切り干し大根」「がんもの煮物」(各2トレー84g)を発売する。メニューのマンネリ化、夕食の品数が少ないといった家庭での料理の困りごとに、「手軽に食卓にもう1品」という価値を提供する。「今日のおかず」和惣菜小鉢シリーズは全6品展開となる。
 
農産品では、家庭内での調理機会が増える中で、下処理済みのかんたん料理素材として「宮崎産ほうれん草 大容量」(400g)および「チェリートマト」(100g)「カットレモン」(130g)を発売。「チェリートマト」は熱風乾燥によりうま味を凝縮したおいしさと甘みが特徴で、そのままでも料理に使いやすい。「カットレモン」はカット済みでドリンク、付け合せ等に使いやすいほか、防カビ剤不使用で安心なのも特徴。
 
ほか、弁当品では「自然解凍でおいしい!2種のバター炒め」(2種×2個80g)「同 ブロッコリー3種のお惣菜」(3種×2個90g)、「ほしいぶんだけ 若鶏のソース串かつ」(5本90g)の3品を発売する。
 
〈冷食日報2021年1月28日付〉