フードパンダ 都内5区でデリバリーサービス開始、日用品取り扱い拡大も検討
4月16日には、フードデリバリーサービス「FOODNEKO(フードネコ)」とのサービス統合を発表しており、将来的にはフードネコで展開していた都内10エリアでのサービス実施を計画する。また、日用品を取り扱うEコマースの設置を、下半期中に行う考えを明かした。
統合は、フードパンダなどを展開するDelivery Heroと、フードネコなどを手掛けるWoowa Brothersが、アジア太平洋地域での戦略的パートナーシップを締結したことによるもの。
両ブランドはそれぞれ異なるエリアでサービスを展開してきた。今回の統合で、サービスの展開について協議したところ、重複した投資を止めることで更なるサービス向上を図るべく、フードネコのサービス終了に至った。双方のノウハウを活用してサービス向上を図る。
Woowa Brothersで海外事業統括本部長などを務めるイン・キワン氏は、日本市場について「外食市場が成熟しており、世界でも3番目の規模感」と話す。また、競合の「Uber Eats」や「出前館」で日用品の取り扱いが広がりつつあるため、フードパンダでも新たなEコマースのモデルを構想しており、下半期中にサービスを実施したい考えを明かしている。
Delivery Hero Japanでマーケティング最高責任者を務める津毛一仁CMOは「競合を含めて市場は活性化している。より良いサービスで社会に活力を与えられるモデルを提供できれば」と語った。
フードパンダはアジア地域でサービスを展開している。日本は12番目の市場となる。食品産業新聞が昨年10月に実施したインタビューの中で、foodpanda Japanのエリック・ウェイCEOは、海外での知名度の高さを生かし、日本のローカルフードを充実させることで将来的にはアジア圏からの訪日客の支持獲得も目指したい旨を明かしている。
〈冷食日報2021年4月23日付〉